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【雑記】試験会場で本当にあった怖い話2
前回は僕が当時のセンター試験(現・大学入学共通テスト)で見かけた怖い話を紹介した。今回は、自分の身に降りかかった怖い話をしようと思う。
例年、2/25或いは2/26に国公立大学の2次試験(前期日程)が実施される。また、3月には2次試験(後期日程)もある。今回お伝えするのは、その二次試験にまつわる実際の体験談である。
【体調管理】
受験生のみなさまにとっては試験まであと数日。どうか気を抜かないようにお過ごしいただきたい。僕は前期日程の試験当日の朝、体に異変を感じていた。ドウにも頬が火照っており、頭が痛い。普通の学校の日であれば、「きょうはお休みします」と言いたくなるような体調だ。それでも、ぼくは体調不良をおして試験会場に向かった。当時は新型コロナウイルスが猛威を振るっているなどということもない。インフルエンザを気にする人は確かにいたのだが、マア呑気な時代のこと、入口で検温があるでもなし、他人様のご迷惑にならぬようマスクでもして受験生が黙っていればわかりはしない。しかし、僕は時間の経過とともに意識が朦朧としてくるのを感じていた。試験後半の地歴の時間に日本史の大問数が減ったのはおぼろげながら記憶しているのだが、最も得意としていた英語なぞ、問題文がどんな話題であったかすら記憶にない。這う這うの体で宿に逃げ帰り、そこでフロントに体温計をお願いして実際に検温をしてみると、39度近い。みなさまもどうか、体調管理にはご留意願いたい。
【受験票】
前期日程は上記のような体たらくで、もちろん結果は不合格だった。そこで、同じ大学の後期日程の試験を受けることになった。入構しようとする受験生に対して、試験官が門前で受験票の提示を求めている。僕もかばんをガサゴソとやって受験票を探すのだが、僕の手は虚空をつかむばかりである。「あ…」、僕は瞬時に状況を理解した。当時、国公立大の後期試験を受験することを理由に併願している私大に入学手続きの猶予をお願いするには書類を提出する必要があり、そこには後期試験の受験票のコピーを添付する必要があった。宿の近くのコンビニエンスストアでコピーを取った僕は、それだけで満足し、原本はそのままにしてその場を立ち去ったのであった。僕は逡巡した。いまから宿に受験票を取りに戻れば確実に試験開始の時刻には遅刻するだろう。そのときには試験会場に入れてくれるのだろうか。いっそのこと「受験票を忘れてきました」と素直に申し出るのはどうか。否、もしも先方がお役所仕事で「それならば受験できません」なぞと無碍に断ってきたら…。結局のところ、僕は後者を選んだ。すると、意外にも(?)仮受験票を発行するので事務所までついて来るように言われ、何事もなく受験することができた。翌日、コンビニエンスストアから回収した受験票を持って改めて大学の事務室に出頭し、その後、試験には辛くも通過していて、とどのつまりは、その大学をやっとのことで卒業したのだった。
現在では、どういう取扱いになっているか個々の大学にもよるので一概には何とも言えないところだが、大事な試験であってもハプニングが起こる可能性は常につきまとう。受験生のみなさまにあっては、何があっても落ち着いて行動していただきたい。
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