居世一何不同 上留田
富人食稻與粱 上留田
貧子食糟與糠 上留田
貧賤亦何傷 上留田
祿命懸在蒼天 上留田
今爾歎息將欲誰怨 上留田
同じ世界にいて、どうして違いがあるのか
富者は米とアワを食う
貧者はカスとヌカを食う
貧しいことが、どうして悲しいのか
運命は天が決めるものだ
(なのに)お前は溜息を付き、誰かを恨むのか
曹丕の『上留田行』は、貧しい民衆が歌うなら慰めになるかもしれないが、それが支配者階級であれば冷酷に聞こえてしまう。ただし、これは民歌を学ぶために試作したものかもしれず、必ずしも曹丕の性格を表しているとは言えない。