見出し画像

本当の無知と無為

知っていながらそれを意識せず、能力があってもそれを振り回さないのが、真の知性と能力だ。(本当に何も)知らなければ、何を意識できるのか。(本当に何も)能力が無ければ、何を振り回せるのか。それでは土や塵の山でしかない。何もしないだけでは、道を体得しているとは言えないのだ。


これは、『列子』仲尼篇を締めくくる文章だ。道家の言う無知と無為は、古くから誤解されやすかったようで、このような注意書きが必要だったのだろう。

いいなと思ったら応援しよう!