詩【出張所】

出張所でブチギレるジジイ
楽しそう

税金の使い道についてらしい
楽しそう

心持ちはおそらく記憶の中
あの頃やあの頃の大蔵大臣
楽しそう

さっき見た出張所のジジイ
今度は交番でお話
楽しそう

税金の使い道についてらしい
楽しそう

笑っちゃうようなこと
笑えないこと

蓋を開けるまでもなく
笑っちゃう

笑えないこと
笑っちゃう

程度とかそういうのは関係なく
ただそれを　笑っちゃう

粗探しとか思想とかではないな
無我夢中に包装紙を破るような
そんな気持ちのようなことなのかな
プレゼントを開ける子ような
その跡は
寂しさを包むことはないな
悲しみにふれることもないな
ただ　流されていくだけかな

では本庁の方へ…
では専門部署の方へ…
では… では…
では…次はさあどこへ…

優しい出張所
優しい交番
優しい本庁
優しい専門部署

笑っちゃうくらい優しい

笑えないこと
笑っちゃう

笑っちゃうこと
笑えない