「全上場企業ホームページ充実度」調査について(ストックウェザーIR交流会)
2023年9月8日(金)。1年ぶりのストックウェザーIR交流会を開催いたしました。当日は生憎の台風直撃でしたが、開催時間には雨脚も弱まり、多くの方に来場いただきました。
今回の交流会は新しい試みを2つ行っています。1つはセミナー形式の講演で、今まで行っていたディスカッション形式は行いませんでした。もう1つはハイブリッド開催として、リアル開催と同時にzoomウェビナー配信を行い、オンラインからの視聴と質問を受け付けています。
何をやったか
今回のテーマは、毎年IRサイトランキングを発表されている日興アイ・アール株式会社様に「全上場企業ホームページ充実度」調査についてとして、講演をしていただきました。
以下の内容は当日の講演内容を一部抜粋、編集したものとなります。
ホームページを取り巻くIR環境
投資家をはじめとする全てのステークホルダーとのコミュニケーションとして、重要なアクセスポイントにホームページが位置付けられています。ホームページにおいては、一方的な情報発信というやり方ではなく、投資家の視線を意識して分かりやすく表現する事が求められるようになってきています。
IRサイト(投資家情報サイト)にアクセスする機関投資家やアナリストは、基本的な財務情報の充実だけでなく、成長性を示す情報や中期経営計画の進捗状況や決算説明会のオンライン配信などを充実して欲しいと考えている為、投資家満足度の向上に向けた開示や施策が求められています。
一方で、個人投資家はスマートフォンやタブレットの普及により、高齢の方でも容易にホームページへアクセスできるようになっています。サイトを閲覧するツールの多様化や利便性の向上により、個人投資家向けのページ設置や株主向けページをさらに分かりやすい表現で提供することが求められています。
IRサイトで発信する基本的な情報は
企業の概要
ビジョン
財務情報
役員組織などのガバナンス関連
各種説明会のイベント情報・スケジュール
個人投資家、株主向け情報
ESG関連
を掲載されるのがよろしいかと思います。IRサイトに掲載すべき情報を拡充することで、企業価値向上に与える影響が多岐に渡ります。
全上場企業ホームページ充実度ランキング調査概要
ホームページ充実度ランキングでは、情報公開の充実度を調査することで、情報公開の向上に資することを目的とし、各企業間におけるホームページの充実度の格差を把握するために行っています。
コンセプトは、様々なステークホルダーがいる中で、ホームページを訪れるユーザーが情報を取得し状況を把握するための要素が、ホームページにどれくらい備わっているか、ホームページは誰のために作っているのかというところで、調査を行っています。
調査対象のページは、企業のコーポレートサイト全体です。ですが、製品や商品、サービスなどの商用サイトページや、採用ページ、ブログ、SNSは調査対象外です。また、レイアウトや文書、文体、デザイン的な主観的な要素も対象外です。
調査方法は、1次評価、2次評価と二段階調査を行っています。1次調査の上位企業を2次評価でさらに深く調査をしていきます。2022年は3,926社を調査し、二次評価では1,187社を調査しました。
調査の項目は「分かりやすさ」「使いやすさ」「情報の多さ」の3つの視点でユーザー目線での評価を行い、実施しているか否かで調査を行っています。
結果は毎年、12月中旬から年末にかけて日興アイ・アールのホームページで公開しています。
昨年と今年では評価項目が異なっているため、前年度との比較は難しくはなりますが、評価項目は毎年見直しを行っています。
投資家が求めるホームページとは
情報入手手段として使いやすいと認知される必要があると考えています。求められるコーポレートサイトの要素は、必要な情報をストレスなく入手できることです。
投資家のニーズを満たす情報を網羅的に取り揃えたコンテンツに、直感的に辿り着きやすくするような施策のユーザビリティと、年齢や身体能力関係なく利用できるようなアクセシビリティに、企業の独自性を付与して、分かりやすくて使いやすい、コーポレートサイトを構築していただくのがよろしいかと思います。
本記事ではここまでとなりますが、当日はIRサイトの充実が企業価値向上に与える影響や好事例の紹介、Q&Aを行い、より良いIRサイトについての知見を学ぶことができました。
自由交流会
講演後は、来場された方同士の自由交流会を行いました。あらかじめ参加者リストを共有していましたので、皆さん積極的に話をされていました。話したい方が見つからない場合は、ストックウェザーのスタッフが繋ぐこともしております。
参加された方の感想
次回に向けて
国内ではIRサイトランキングを発表されている企業が他に2社あります。事後アンケートでは、他の2社に関しても知りたいという要望がございました。
また、グループワークをしつつ交流をしたいという声もありましたので、交流会への流れについても改善できないか検討いたします。
交流会の案内は弊社のメーリングリストに向けて配信しております。配信を希望される方は、お手数ですが下部に記載のメールアドレスまで交流会の案内希望とご連絡ください。
お問い合わせ先
IRサイトや決算説明会についてのご相談は日興アイ・アール様までお問い合わせください。
https://www.nikkoir.co.jp/contact/form1.php
自社株価表示サービスや業績ロボ(チャートジェネレーター、業績ハイライト)のご相談はストックウェザーまでお問い合わせください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?