見出し画像

みんなが恐怖を感じているかどうかってどう判断するの?

こんにちは。

前回、みんなが恐怖を感じている時が絶好の買い場、という内容を投稿しました。

ではみんなが恐怖を感じているかどうか、ってどう判断するのか?そう、それって難しいですよね。


恐怖指数(VIX指数)

VIX指数というものがあります。恐怖指数と言われているものです。このVIX指数を見ることによって、客観的にみんなが恐怖を感じているかどうか、がわかります。

VIXはVolatility Index(ボラティリティ・インデックス)の略が由来です。

ボラティリティとは金融用語で「変動」を表し、VIXは投資家が「市場の変動が大きくなりそうだ」と考えて行動しているときに数値が大きくなります。要するに、みんなが「暴落が近いのではないか」と考えているときにVIXは大きくなるので、恐怖指数と呼ばれています。

通常は10~20の間で推移しています。30や40以上で、注意という指数になります。VIX指数は、アメリカの市場をもとに算出されています。

日経VIX、欧州VIX指数と他にもVIX指数はありますが、各VIX指数はほぼ同じ動きをしています。

VIX指数をチェックするには、下記リンクからご確認ください。リンクを開いて、ちょっと下に恐怖指数のチャートが出てきます。


VIXが上昇する主な要因

パンデミックリスク

コロナがまさにパンデミックでの要因で、VIX指数上昇がありました。2020年3月16日、VIXはリーマンショック時の記録を超える82.69をつけました。


地政学リスク

ある地域の政治的・軍事的な緊張の高まりによって起こるリスクのことです。具体的には、紛争やテロが挙げられます。2001年9月にアメリカ同時多発テロ事件が起きたとき、VIXは49.35まで上昇しました。

経済リスク

主に金融市場の暴落のこと。2008年のリーマンショックが代表的で、そのときのVIXは89.53まで上昇し、コロナショックが起こるまでは過去最大の記録となっていました。

VIXが公表されるようになったのが1993年からなのでそれ以前の数値の記録はありませんが、経済ショックはこれまでにも何度かありました。1987年に起こった世界的な株価暴落であるブラックマンデーや、1970年代のオイルショックなどが挙げられます。

これらが起きた時代にVIXが算出されていれば、大きな数値になっていたと考えられます。

災害リスク

大きな自然災害が起きたときも、VIXが上昇することがあります。例えば、米国に巨大ハリケーンが襲来して風災や水災によって甚大な被害が出たときが考えられます。

災害と金融市場は間接的に関わっています。災害によってオフィスや機材がダメージを受け、操業できなくなってしまう可能性があるからです。

政治リスク

世界で大きな政治イベントや政策があると、VIXが上昇します。2016年の英国EU離脱を問う国民投票や、トランプ大統領が就任したアメリカ大統領選挙のときも大きく上昇しています。


まとめ

みんなが恐怖を感じている時を知るには、VIX指数をチェックしてみましょう。他の人がどう感じているかを知ることは、とても参考になりますよ。

いいなと思ったら応援しよう!

manami
よろしければ、サポートお願いします。いただいたサポートは、noteの活動費として使わせていただきます。