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【2025年3月期 第2四半期】8316:三井住友フィナンシャルグループ 89点

会社説明

三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)は、銀行、信託、証券、リース、カード事業を含む幅広い金融サービスを提供する大手総合金融グループです。2024年度上半期の業績では、連結業務純益は前年同期比+1,473億円の9,182億円となり、好調な収益を記録しました。国内外における預貸金収益の増加、手数料収入の拡大、および資産運用ビジネスの好調が主な要因とされています。配当性向を40%に設定し、株主還元を強化する方針を示しており、経営の安定性と収益性に注力しています

分析結果

1. 収益性

評価: 9/10
理由:PERが15.05倍と業界平均を下回り、株価は割安と評価できます。また、PSR 1.52倍とPBR 0.97倍の水準はバリュエーション面での魅力を示唆しています。連結粗利益の増加(+2,279億円)とROE 13.3%の向上が、収益性の向上を裏付けています。

2. 安全性

評価: 6/10
理由:信用取引情報から、信用買残が多い一方で信用倍率が減少傾向(28.14から11.72)にある点はポジティブです。しかし、信用売残が相対的に高く、市場全体の需給バランスが改善途上である可能性があります。また、自己資本比率(5.1%)はやや低めで、財務安全性には改善の余地があります​。

3. 生産性

評価: 8/10
理由:発行株式数3,924,531千株に対し、出来高24,071,100株と高い流動性を確保しています。これにより、投資家が株式を取引しやすい環境が整っています。さらに、経費率の改善(57.3%)が利益率の向上に寄与しています​。

4. 成長性

評価: 10/10
理由:本業の好調に加え、株式等損益の増加(+2,474億円)を通じて、成長性が明確です。また、政策保有株式の削減(5か年で6,000億円目標)は資本効率の改善に寄与するでしょう。今後も成長が期待される領域への投資を行い、収益性と安全性を高める取り組みが評価されます​。

総合評価

短期(評価: 7/10)

理由:
短期的には高い信用倍率と取引流動性の改善が注目されますが、市場の外部要因に敏感であることもリスクとして考慮すべきです。
投資判断: 「中立」

中期(評価: 8/10)

理由:
政策保有株式の削減計画と利益率改善の進展が、中期的なポジティブ要因といえます。
投資判断: 「買い」

長期(評価: 9/10)

理由:
長期的には、ROE向上や株主還元の強化など、持続可能な収益基盤を強化しており、成長性の高い企業として評価できます。
投資判断: 「強気」


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