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ACUTER VOYAGER MAK80 マクストフカセグレン鏡筒レビュー(その1:外観など)

Twitter、YouTube、ニュースリリース? どこで見かけたか忘れましたけど小さくて扱いやすそうな、そしてもちろん適度に安価な望遠鏡を見つけ、これ初心者にはかなりいいんじゃない?と思い買おうと思ったら。。。限定品というか正式な製品化未決というか、なんと既に販売を終了!
しばらくは中古品を探したりしてましたが、手に入る見込みなく

シュミットのセールに出てるMAK90もいいんだけど VOYAGER MAK80 もう一回出してくれないかな〜https://twitter.com/stobservatory/status/1560409594912186368

なんてTwitterに書いてたら、なんとその翌日
シュミットブログ MAK80鏡筒、AZポータブルマウント 8/23より再販いたします (fc2.com)
との発表が!
というわけで買いました。

ACUTER VOYAGER MAK80
ACUTER VOYAGER MAK80

スペック

  • 光学形式 : マクストフカセグレン

  • 口径 : 80mm、焦点距離 : 800mm、F10

  • 重量 : 約1.2Kg

  • 付属品 : アイピース 20mm(40倍)、10mm(80倍)、正立天頂プリズム、正立ファインダー、スマホアダプター、キャリングケース

  • 価格 22,880円(税込)

と小型で軽量、安価で購入しやすい望遠鏡です。

開梱

で、小型早速開けてみます。
英語のマニュアルに加え、サイトロンジャパンによる日本語の説明書が入ってます。簡単ですが、十分な内容です

ACUTER VOYAGER MAK80 開封

マニュアルの下にはまた箱が!ではなく、キャリンケースです。鏡筒ほかパーツはこのキャリングケースの中にすべて収まってます。これがまたしっかりした作りで、ジッパーの部分にカバーが付いていたり、中にもクッションあり、小物入れありで保管、持ち運びにととても使いやすそうなケースです。

キャリングケース

実際の大きさはこんな感じです。接地面積はMacBook Pro 15インチより若干小さい感じ。

大きさ

キャリングケースを開けてみるとアイピース(接眼レンズ)や天頂プリズムがコンパクトに収まってます。

天頂プリズムやスマホアダプターを取り出しすとクッションがあり、そのクッションを取り除くとこんな感じで鏡筒が現れます。

鏡筒を取り出します。スマホは iPhone 13 Proです。スマホよりはふた周りというかもうちょっと大きいな。ただ、軽いし上に載せたとおりキャリングケース入れてもMBPより小さいので簡単に片手で持ち運び、片手で掴んで持ち運びできます。重さは約1.2Kgと最新のM2チップ搭載 MacBook Air(1.24Kg)と同じです。

組み立て

まずはファインダーを取り付けます。ファインダーは見たい天体を望遠鏡で見れるように位置合わせをするための小型望遠鏡です。望遠鏡本体は高い倍率で空を見るため、思い通りの天体を望遠鏡で見れるように位置を合わせるのは結構慣れが必要です。そこでファインダーという小型望遠鏡で狙いを定めてから、望遠鏡をのぞくようにすると比較的簡単に天体をみることができます。
ファインダーの取り付けは三脚のあとでもよいのですが、この機種ではファインダーの取り付けに結構力が必要だったので三脚に取り付ける部分を壊すことのないよう、この機種ではできたら三脚取り付け前にファインダーを付けたほうが良さそうです。

ファインダーの取り付け

いよいよ望遠鏡を三脚に取り付けます。私は INNOREL RT55C という三脚に、 SkyWatcherの AZ-GTi という自動導入経緯台を使います。

VOYAGER MK80をAZ-GTiに取り付ける

鏡筒下部には三脚に固定するための部品(でっぱり)があります。これ通称「アリガタ」といいます。
このアリガタには写真で拡大しているように3つのくぼみがあります。アリミゾのある三脚に固定するとき、ネジをこのくぼみに入れて固定するとズレもおきにくいです。

「アリガタ」は日本の大手望遠鏡メーカーであるビクセンが採用した雲台や経緯台・赤道儀に固定するための仕組みで、いまはビクセン社以外の多くの望遠鏡や機材メーカーで採用されており、異なるメーカー同士の機器でも簡単に組み合わせられ、とても便利な仕組みです。アリガタにはほかもう1種類大きさの異なる「ロスマンディー互換」=「3インチ」のアリガタもあるため、ビクセンのサイズに合わせたアリガタを「ビクセン互換のアリガタ」といったりもします。

接眼レンズ(アイピース)の取り付け

最後に接眼レンズと天頂プリズムを取り付けます。
接眼レンズだけ(写真左側)でもよいのですが空高く登っている天体をみるとき、望遠鏡の下に入り込み首を上に向けてみるかなり辛い体勢になります。そのようなとき、天頂プリズムを使うと上から覗き込むかたちになり楽に見ることができます。望遠鏡は数秒見るのでなく、1分以上見ていると目がなれて最初見えなかった形や模様が見えるようになったりします。そのためできるだけ楽な姿勢で見れるようにしましょう。

1つ気づいたのは、接眼レンズや天頂プリズムをつける箇所、ネジや接眼レンズ自体、プラスティックでできていることです。軽くはなると思いますが、ネジを締めるとき、力入れすぎてネジ切ることがないよう注意が必要でした。プラスティックでできた接眼レンズやネジははじめてだったので、ここは丁寧に扱う必要ありそうですね。

ここまでで組み立ては終わりです。
望遠鏡はおもに夜使うものですが、暗い中で組み立てるには慣れが必要です。そこで昼間の明るいうちに一度組み立て見ることをお勧めします。また、VOYAGER MK80は軽いので、家の庭やベランダで見るなら三脚に載せたまま移動させるのも難しくはないと思います。

ご注意

  • 日中に望遠鏡を外に出すとき、望遠鏡やファインダーでは絶対に太陽をみないでください。失明の恐れがあります。


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