広角レンズと非冷却CMOSカメラでの撮影
まず、広角レンズと非冷却CMOSカメラの組み合わせがナンセンス。というのはさておきます。まずは安価な非冷却CMOSで練習ということで
さて、天文復活間もない頃
・最近はCMOSカメラで撮るのか(私の知ってる先端技術は水素増感)
・惑星は拡大撮影1枚撮りじゃなく動画で撮るのか
・拡大はバローレンズ使うのか(昔はバローレンズは無理に倍率上げる良くないイメージだった?)
と時代の変化に驚いてた毎日。そんなとき、カメラレンズにCMOSカメラを着けられると知り、三脚座のない広角レンズにCMOSカメラ繋げられないか?と思い、四苦八苦した記録です。
そして1年少々の時を経て、ついに完結!
いつか誰かの役に立つことがあるかもしれないと思い、残しておきます。
とりえあず完成形を紹介。
登場する製品は次のとおり。リンクはメーカーか購入店
・レンズ SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art
・CMOSカメラ ZWO ASI462MC
そして今回のキーデバイス?
・ETSUMI テレホルダープロ レンズ固定ベルト付き E-6021
さらにカメラを支えるのは
・MORE BLUE FG310-ビクセンファインダー規格 80mmファインダー脚座 アリガタ
さて、ここに行き着くまでの苦難の道を追っていきます。
まずはサードパーティの三脚座がないか探します。探します。探します。。。見つからず。
あった〜〜〜〜〜!と思って、ずっと探していたので見間違いはないか?よく観たら。。。。見間違いでした(笑)
iShoot レンズサポート襟、リング式三脚座、三脚マウントリング, Sigma 14-24mm f/2.8 DG DN Art ほかのために特別に設計
私が持っているのは
SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art (キャノン EFマウント)
上の三脚座は
SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art (ソニー Eマウント)
用のもの。残念
さらにググります。
ASI294MCをカメラレンズに接続する【天体CMOSカメラ入門】第3回
このページの「カメラの固定方法」はまさに同じ問題を解決しようとしている記事でした。(当時はこの記事で「天文リフレクションズ」っていうサイトがあるんだと知ったくらいにまだこの趣味を始めたばかりでした)この記事を見てファインダー支持脚で解決すればいいのか?と思い、探しました。
ただ、ここでネックになったのはレンズの外寸。この外寸を含め次のような問題がありました。
・固定にするに良さそうなフードの付け根のところが 100mmΦ
(後でわかるけど 98mmΦくらいかも)
・同じ太さが続いている場所がない
・そもそもピントやズームを調整する可動部以外の不動部分が少ない
100mmΦのファインダー支持脚を探すも見つかりません。やっと見つけても3万円オーバー。ファインダー支持脚に3万円!出せませんからね。しかも広角レンズ+非冷却CMOSカメラの組み合わせのためだけに。。
ではどうするか?
Twitterでつぶやいたところ
天楽 NO WARさんから「これ重宝してます」とETSUMI テレホルダープロ レンズ固定ベルト付き E-6021を教えていただきました。
ただ、カメラ側はどうやって固定すればいいのだろう? CMOSカメラの下に三脚ネジはないし…としばし固まる。
さらに RYOさんから 「究極はレボルビング装置でしょうか」と。う〜む、名前だけは見たことあるなんかすごそうなデバイスが。。
またツイートが行方不明になってしまい見つけられなかったのですが、やはりファインダー支持脚を使っているという方がいらっしゃいました。ファインダー支持脚を使うときはビスの部分先端だけだとすり減ったとき困るので、全部プラスティック製にしてますとのこと写真付きでご紹介。あいにく自宅近くのホームセンターにはなく、モノタロウとかでさがしてもなく…
ただいずれにしても100mm径のファインダー支持脚は超高いのしかないのがネック。それでも MORE BLUEにあるファインダー支持脚を見つけ
こんな感じで妥協したものの、バランスもけっして良いものではなく落下させるのも怖いので事実上一旦断念。
そして、2022年6月。そろそろ早い時間に天の川も南中する時刻だし、自宅のバルコニーから南の空にチャレンジしてみようかなと思い、1年で状況変わってないかな〜との淡い期待をしつつ、超広角レンズと非冷却CMOSカメラを接続する方法の探索を再開。
新たに100mmΦのファインダー支持脚がでてることはなく、諦めて別の場所で固定することを考え、ピント合わせとズームの回すとこの間に若干のスペースがあり、85mmΦくらいの径。そこでエレクトリックシープの 冷却カメラ用支持リング90mm が使えそうと思い購入。実際使えました。
これがその時に撮った写真
ただ、1点留めなのでしょうがないのだろうけど、どうもアリガタにネジ止めした支持リングの根元が回ってしまう。とりあえず撮れるけど。
と思っていたら、ビクセン ポルタ用鏡筒バンド100mm を見つけました。ビクセンのパーツとはいえ、KYOEI-OSAKAにしかなく同じ系列の KYOEI-TOKYO にもありませんでした。2,200円..まあ、ダメでもいいか。と思って購入。
これがまた付けてみたら微妙にゆるい。。。フードの付け根部分 100mmΦかと思ったら、98mmΦくらいなのかも。ズレるし抜けたら危ない。そこで、ダイソーでフェルト生地買ってきて内径を狭めてみたらピッタリ。ファインダー支持脚に比べ狭いとはいえ面で抑えてるし、エレクトリックシープの 冷却カメラ用支持リング90mm よりよさげ。
室内で色々試す。
これはいい?と思って、AZ-GTiに載せて動かすも、しばらくするとう〜ん、緩むようです。やっぱり2箇所以上で留めないとだめか
いよいよクライマックス。
で、もう一度あれを使えいないか?
でもCMOSカメラの固定は。。。。あれっMORE BLUEのファインダー支持脚が使えるんじゃね?(売らずに持ってました)
そしてレンズ側は ETSUMI テレホルダープロ レンズ固定ベルト付き
梅雨は明けたものの雨、曇り空の毎日でまだ撮影してませんが、これでいけそう。ちょっと大げさだし、ベルトをしっかりしめないと落下の危険あるけど、何より安定してる。
というわけで、1年越しの問題が解決。やれやれ
おまけ
登場した製品一覧 価格は 2022年7月14日時点の価格です。
14-24mm F2.8 DG HSM | Art | レンズ - Sigma
https://www.sigma-global.com/jp/lenses/a018_14_24_28/
ASI462MC 36,400円(税込)
https://www.starbase.co.jp/SHOP/ZWO-014.html
ETSUMI テレホルダープロ レンズ固定ベルト付き E-6021 7678円(税込)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B003A84FSW/
FG310-ビクセンファインダー規格 80mmファインダー脚座 アリガタ 2,000円(税込)
http://www.moreblue.co.jp/shopdetail/000000000607/ct128/page1/order/
ビクセン ポルタ用鏡筒バンド100mm 2,200円(税込)
https://www.kyoei-osaka.jp/SHOP/vixen-portaband-100mm.html
エレクトリックシープ 冷却カメラ用支持リング90mm 9,980円(税込)
https://www.electricsheep.co.jp/astroshop/?itemcode=esring04
iShoot レンズサポート襟、リング式三脚座、三脚マウントリング, Sigma 14-24mm f/2.8 DG DN Art, 24-70mm f/2.8 DG DN Art, 85mm f/1.4 DG DN Art, 105mm f/2.8 DG DN Macro, 28-70mm f/2.8 DG DN Contemporary E-mountのために特別に設計
https://www.amazon.co.jp/dp/B09DLBP3RD
NC0010 Northern Cross ガイドスコープ用支持リング 2個セット (102mm径) 5,700円(税別?)