ham

書くことが好きです。

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最近の記事

赤子、強炭酸水を浴びる

新鮮さの欠片もないM-1ツアー大阪(昼)の感想である。 今頃。R-1も終わったというのに。 もう次のお笑いライブにも行ったというのに。 あまりにも面白過ぎて、夢かもしれないとぼんやり思いながら日々を過ごしていた。 結果、夢の内容を忘れていくように記憶が薄れてきたので、慌てて書き残すことにした。 漫才の内容を明記することは極力避けるつもりだ。 主に、出囃子と大おふざけについて記そうと思う。 (コンビ名は敬称略、個人名はさん付け) 出囃子の話 前回の記事でも述べているが、私

    • 間に合ってくれ親孝行

      「白髪」という概念はまだまだ遠いところにある。 成人してまだ一年も経っていない私は呑気にそう考えていた。 確かに私自身においてはそうかもしれない。 しかし私を取り巻く環境に、「白髪」はいつの間にか溶け込んでいた。 昼ご飯を食べて、食器を流し台にもっていくとき、母の後ろを通る。 いつもは食器を落とさないように集中しているけれど、その日は偶然目線を外していた。 それで母の後頭部に、ピントが合った。 「お母さん!」 私は叫んだ。 「お母さん!白髪!めっちゃある!」 今思え

      • 真っ先にキャベツを食べる私は、好物を最後までとっておく一人っ子である。

        「キャベツからいくんや、珍しいね」 客人が家に来て、一緒にお昼ご飯を食べていた時、私にこう言った。 その日のメニューはコロッケだった。 コロッケが2つ盛られた皿には、それを押し返すほどキャベツの千切りが乗っかっている。 「珍しいですか?」 「うーん。普通メインからいかない?」 周りを見ると、客人も母もコロッケから食べている。 母はそんな私たちの会話を聞いて、にまっと笑った。 あ、来る。 母がこの笑い方をするときは、あの一言が出るのだ。 「この子は一人っ子やから、好

        • いつまでもあると思うなケーキドーナツ

          ふとした瞬間に食べたくなるものが4つある。 ラーメン、天丼、居酒屋の焼き鳥。 そして4つのうち唯一のお菓子、ケーキドーナツ。 今回はケーキドーナツと私がいかにズブズブの関係にあるかを話そうと思う。 小学校高学年の頃、塾帰りにスーパーに寄って、甘いものを買ってストレスを発散させるのが習慣になっていた。 その日も塾帰りで、売れ残っているケーキドーナツに目を止めた。 なんとなく買って帰って、晩ご飯の前に味見することにした。 ふと我に返るとドーナツ4つが全部なくなっていた。 慌てて

        • 赤子、強炭酸水を浴びる

        • 間に合ってくれ親孝行

        • 真っ先にキャベツを食べる私は、好物を最後までとっておく一人っ子である。

        • いつまでもあると思うなケーキドーナツ

          景色は流れる、時間も流れる

          前回のnoteにおいて、「頑張って書くぞ!」というような決意をした。 しかし新年を迎え、一月を終え、「#note書き初め」の応募すら終了しているのを見て思った。 このままではnoteをまた一年眠らせることになる。 それは大変よろしくないので、最近考えていたことを文章にすることにした。 私は「考えなくても生活に困らないことをぼんやり考えて、自分なりの答えを出すこと」が趣味であり悪癖でもある。 最近「時間は流れているのか」という問いを目にする機会があったので時間と人間の関係性

          景色は流れる、時間も流れる

          20年連れ添った『私・予備軍』の話

          今日、「頭部皮膚腫瘍 摘出」という日帰りの手術をした。 名前ほど物騒なものではない。 20年の月日をかけて肥大したほくろを切り離し、その傷口を縫ってもらっただけである。 私が適当な性格をしているせいで、「明日は手術だから」だの「多分その日の午前中は抜糸で」だのと口に出す度、数々の友人を仰け反らせてしまったことに関してはこの場を借りてお詫びしたい。 尊敬する祖母の額ど真ん中。 おおらかな伯父の鼻の横。 私の知る限り、親族内で肥大したほくろの存在はこの二つだ。 私のほくろは

          20年連れ添った『私・予備軍』の話