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《働く人はおさえておきたい》女性の健康と仕事の関係
従業員の健康を企業の利益につなげるという観点から、経営者が戦略的に投資する「健康経営」の意義が高まっています。より質の高い健康経営を実践していくためには、従業員一人ひとりの状況を丁寧に把握し必要な対応をとっていかなければなりません。
時代に応じて求められる内容も年々変化してきています。今回は、その中から「女性特有の健康」について取り上げていきます。
1.なぜ、女性の健康が課題なのか
下の図をご覧ください。女性特有の健康課題(月経随伴症、更年期症状、婦人科がん、不妊治療)による労働損失等の経済損失は、社会全体で年間約3.4兆円という試算が出ています。
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女性特有の健康課題による経済損失の試算と健康経営の必要性について
では、女性従業員や管理職において、具体的にどんな課題がみられるのでしょうか。
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健康経営における女性の健康の取り組みについて
男性管理職が女性従業員に声をかける際にセクハラにならないだろうかという不安がある、健康な女性管理職だと体調不良となる部下の女性に対しての理解が難しいという声も耳にします。
男性と女性を比較すると、「かかりやすい病気が違う」「同じ病気でもかかりやすい年代や病状、治療法などが異なる場合がある」ということがわかってきました。特に女性は、思春期、性成熟期、更年期、老年期と生涯を通じて女性ホルモンが大きく変動し、より影響を受けやすいとされています。
これまで企業では、こうした女性特有の健康課題があることについて、あまり認識されていませんでした。
2.女性の健康支援のメリット
「健康に自信がある女性ほど長く働き続ける自信がある」「健康に自信がある女性ほど離職検討の経験が少ない」といった調査結果もあり、健康を支援することで女性の離職を防ぎ、仕事に対する自信やモチベーションを高める効果が期待されています。
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健康経営における女性の健康の取り組みについて
また、長期的な人材の確保・生産性の向上・人材の定着に基づくキャリアアップや管理職登用へつながる可能性もあります。
3.どんな取り組みが必要なのか
どんな取り組みが考えられるのか、以下に大きく3つに分けてまとめました。状況に応じて始めやすいところから、進めてみてはいかがでしょうか。
リテラシーの向上
男女問わず経営層・管理職等への研修、 社内メルマガ等による情報提供、女性の健康作り推進部署やプロジェクトチームの設置etc…相談窓口の設置
女性特有の不調について相談できる女性の産業医やカウンセラーの配置、外部の医師の紹介、社内プロジェクトメンバーによる女性相談員の育成、女性限定のチャットルーム等の設置、気軽に相談できる場の提供etc…働きやすい環境
休暇を取得しやすい環境整備、 勤務日数/時間のフレキシブル化、 健診等受診のための休暇付与、生理休暇を取得しやすい環境の整備、フレックス・時差出勤・テレワークなどの導入、女性だけでなく管理職や男性も含めた職場全体の働き方改革etc…
企業の取り組み事例や研修用資料・動画などがまとめられています⇩