若手医師が今やるべきは外貨建て資産を貯めることだけど、それだけに固執すると人生を見失う

今後の日本社会および医療の行末を考えると、若手医師が置かれる状況はますます過酷になっていくことはほぼ確定している。

ただでさえ高齢化が進んでいる中で、団塊の世代が後期高齢者となり、「高齢者の高齢化」が進んでいく。一方で働き手の現役世代の人口は急激に減少していく。医療費は増加し、それに伴い社会保険料負担は増加していく。医療制度全体を見れば、医師の給与を相対的に削って制度の延命をはかる機運が起きてもおかしくはない。

こうした未来が確定している中で若手医師がやるべきことは、
今のうちになるべくたくさん稼いで、質素倹約をして、余剰資産を日本円(JPY)から外貨建資産に変換しておくこと。これに尽きる。
理想は「外貨建て資産/都心不動産からの収入がメインで、医業には経済的に依存していない」状態。これなら道楽として医業を行うことができます。診療報酬改訂に一喜一憂(喜ぶことはほぼないですが)する必要もなく、また金稼ぎのために命を削って当直バイトを行なう必要もなくなります。その時間を大切な家族と過ごすことだってできる。

一方で、それに全振りするのもどうかなと最近感じています。
資産残高やFIREなどの高い目標を設定して頑張ることも大事ですが、
「日本の医療業界の未来が暗いから、外貨建て資産を〇〇円貯めておかないと、自分は幸せにはなれない」とか
「日本の未来は暗いから、その中で医者なんてやってられないから、だからFIREしないと幸せにはなれない」
みたいな思想は明らかに幸せではない。幸せになるために資本を貯めて資産形成をしているのに、これでは本末転倒ではないかと思う。

できる対策や準備をしつつ、今の人生を最大限楽しむ。「若さ」は今のうちだけの資産である。これを忘れずに、ぼちぼち資産形成も頑張りましょう。

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