若手医師は逃げ切れないのか

今日も高齢者医療に携わる若手医師の皆さん、こんにちは。
専攻医2024です。

増える社会保障費、団塊世代の後期高齢化、人口減少、診療報酬改定、病院集約化、新専門医制度、内科j-osler、増税などなど。

若手医師、医学生の抱える将来不安は尽きませんね。X(旧Twitter)でも若手医師や医学生の悲観的な声が少なくない気がします。

おそらく今後のマクロ的な流れとしては、
・中小の急性期病院は淘汰、合併吸収
・地域枠は地域医療のしんがり要員になる
・大学病院・基幹病院に医師を集約、巨大組織へ
・集約化されるので医師の業務量は今とトントンくらい、ただしし完全インフラ要員となり人件費↓
・バイト案件は地方、郊外に点在
・上記政策により厚労省の悲願である医療費抑制を達成

という流れになるかと思います。2030年過ぎ頃から供給が医療需要を超える見通しであり、それ以降は国の完全管理みたいな形になっていくのでしょう。

フランケン先生(@BlackSheep8270)がよくXで仰っていますが、医師は
「(警察や消防と同じような)年収700-800万程度のインフラ要員」となっていくのでしょう。
社会的立ち位置としては今と変わらないくらい、業務量は変わらない〜下がったくらい、終業時間以降は表向きは当直に任せるスタイル、その分早く帰らせてやるから今までと比べて収入減ってもいいだろ
みたいな感じになっていくと思われます。

医師免許単体で「まとまった資産を蓄財」とか「経済的独立を達成」はほぼ無理ゲーになっていくと思われます。
何かしらの副業を絡ませるか、同業と結婚するか、残りの数年である程度の資産を作っておくのか。

個人的には、
専門医(+α)程度までは経験を積み、その間で最大限のカネとコネを手に入れながら、別の収入/外貨獲得手段を構築し、徐々に医業への経済的依存度を下げていくこと
が最も期待値が高いと思います。

明確なビジョンがあったり初手から振り切れる人はアウトローでもいいと思いますが、そういう人は医学部では少数派でしょう。

まずはディフェンスを固める。そしてセーフティネットを確保して、徐々に軸足を別のところに移していく。そんなイメージでしょうか。

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