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【読書記録2025-03】木/幸田文

これはボクが2025年を生きた証。ボクの読書記録の記事
2025年のボクの目標の一つ。

木/幸田文

年末年始は仕事上の振り返りのつもりでビジネス書を中心に読みあさっていただけど、以前買ったまま読めていなかったエッセイを読了。
木々を通して感じたことをエッセイとしてまとめられた本。幸田文はあまり馴染みがなかったけどすごく良かった。

この本全体を通して感じたのは、幸田文の木々に込める感情の深さ。彼女が描く木々は、風景の一部としてじゃなく、物語を持つ生き物として描かれてる。「杉」や「ひのき」では、木の生命力と時間の重層性が、自然の偉大さとボクたちの一時性を対比させる。

そして木の姿勢や成長から、僕たちの人生の苦しみを象徴的に表現する手法にも感動しました。「たての木、よこの木」は、立つ木と横たわる木の違いから、人生の多様性と苦難を感じるさせる。

幸田文の文は透明感があって、その視点は自然に対する愛情に満ちている。彼女の言葉は、木の生命や美しさを讃えながら、ボクに自然と共にあることの意味を考えさる。この本は、自然と人間がどのように関わり合い、影響し合っているかを深く理解するためのバイブルだし、自然を愛する人はもちろん、日々の忙しさに追われて自然から遠ざかっている人にも、心を落ち着かせ、自然と向き合う時間を与えてくれるはず。

毎日の生活に疲れている人にこそ読んでほしい一冊だと思う。

読了後の感想

常に手元に置いておきたいと思う良本には突然出会うものだし、そんな本にはできるだけたくさん出会いたいものである。
ボクにとってこの本はそんな一冊になると思うし、心が疲れた時に一遍ずつゆっくりと読みほぐしていきたいなと思えるボクの友達になった気がする。


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すぎっち
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