【LoL】”極めた”のと”しか使えない”は違う
※当記事には過激な表現、ジェンダーに関する表現がありますが決して差別表現ではありません
OTPという言葉がある。
正式名称はワントリックポニー(一芸しか持たない芸馬)。
この日本語訳から察する人もいるだろうが、元々は「同じことしか出来ない無能」と言う意味の蔑称だ。
しかし最近は「〇〇を極めたプレイヤー」という称賛に使われることの方が多い。
実際、イレリアキングの様な凄まじいプレイスキルを持つ高レートOTPもいる。
それに伴い「OTPという言葉がカッコいい」的な理由で使用チャンプを1〜2チャンプに絞るプレイヤーも増加している。
キャラを絞るのは問題ないと思う。
ゲーム自体の理解や戦術、対面キャラの知識を深めるのが広く浅く学ぶプレイヤーよりも速くなる場合もあるからだ。
よくある勘違い
ここからは個人的に「それはどうなの?」とか「それはやめとけよ」と思う自称OTP(笑)について話す。
正直な話、私はOTPに対して若干否定的だ。
何故ならイレリアキングのように人間離れしたハンドスキルやキャラに深い知見を持つプレイヤーはごく少数であり、そのイレリアキングも他のキャラを使えるからだ。
OTPというのは免許がある訳でもなく、誰かから与えられる名誉でもない。
自称すれば誰だってOTPになれる。
究極言ってしまえば「今から私はシヴァーナOTPです!」といえばその瞬間からシヴァーナOTPだ。
例え一度も使った事がなくても、自称すればいい。
まるで海外のテレビに出てくる論破されてるトランスジェンダーだ。
問題なのは低レートのプレイヤーほど大きく勘違いしていること。
低レートのOTP(笑)は「僕が一番このキャラを上手く扱えるんだ!」というアムロばりの自信を持っているが、実際はそれに見合うハンドスキルを持たない。
正直その辺のエメダイア帯プレイヤーの方が同じキャラを使った方が強い。
高レートOTPと低レートOTP(笑)の違いは
そのキャラを”極めた”のか”そのキャラしか使えない”かだ。
当たり前だが、何故OTPをしているのにレートが上がらないかといえば「技量不足」に尽きる。
OTPをしていて負けが込む場合、味方が弱いとか敵が強いんじゃなくて間違いなく自分が下手くそなだけだ。
そしてそういう低レートほどOTPという本来は蔑称だった言葉に謎のこだわりとプライドを持ち、広く学ぶプレイヤーと比べゲームへの理解が速まるどころか「俺はこのキャラ極めてるからw」と謎の言い訳を放ち成長が止まっている。
これは問題ではなかろうか。
ランク戦において
この問題がより顕著なのはランク戦の場合だ。
と言うよりノーマルでやる分には全然いい。
(成長できないのは些かどうかとは思うが)
彼ら低レートOTPはアムロレイ並の自信とプライドを持つ為、ピック合わせや敵の構成を考えたピックを基本的にしない。
例えばアカリ・イレリア・カタリナなどをOTPする場合、ガリオ・ヴェックスなどの天地がひっくり返っても勝てないマッチアップが存在する。
しかし、彼らはそんなものお構いなしに先出しのガリオ・ヴェックスに対して自分のOTPキャラを後出しする。
味方からしてみれば「自ら負けに行く利敵ピック」だ。
影響力が低いと言われるTOPですら、負け確定マッチアップが起きると異例のスピードで育ちまくった対面のTOPレーナーが早めに下山してきて盤面を破壊する事がある。
そのくらいこのゲームは相性関係の奥が深く、その奥深さがドラフトピックの面白さであり難しさなのに、自ら負けに行く様なピックをするのは正直な話をすると理解ができない。
ここまで来ると味方の戦意を削ぐだけではなく、実際に味方のLPを減らすと言う実害が出てしまっている。
これで例えば「集団戦で爆キャリーしてます」とか「不利対面でも毎回安定してファームができます」ならいいが、そんなことができるならそもそもアイアン・ブロンズ・シルバーの様な低レートは即脱却してる。
どうすれば良いのか
OTPはつける知識幅を絞ることで、他の知識に手が出しやすかったりゲーム中に余裕が生まれ基礎を徹底しやすいなど成長を速める要素がある。
これは大きなメリットだ。
逆に知識幅だけでなく視野も狭まってしまい「井の中の蛙、大海を知らず」状態に陥って低レートを抜け出せず、プライドと根拠のない自信だけが積み重なり成長が止まる場合もある。
これは実害を及ぼす可能性もある危険なデメリットだ。
高レートと低レートは「愛ゆえに使いこなせる様に努力をする」のか「ただ好きで使ってるだけなのか」
ここに違いがある。
もし「成長できてないな」とか「ただ使ってるだけだな」とか思ったら、そのプライドを捨ててしっかり基礎的なことが出来てるかリプレイで反省をしたり一度別のキャラに乗り換えて基礎を学び直すのが良い。
基本的にOTP(笑)になっている原因はキャラの知識云々ではなく、LoLと言うゲーム対する基礎理解が不足している場合が多い。
「無知の知」なんて言葉もあるくらいには自分が出来てないことに気づかないことは愚かなので、一度自分のプレイを見直す機会を作ってみよう。
まとめ
2000字を超えて大変に長くなったが、まとめにする。
・OTPは一長一短。
・メリットは「広く学ぶプレイヤーよりも速く成長できる」
・デメリットは「知識幅だけでなく視野も狭くなり井の中の蛙になってしまう」
・メリットを活かす方法は「基礎の徹底」
・井の中の蛙を脱する方法は「無知の知」
LoLに限らず対人戦はマインドで大きく変わるので、向上心を持って「なんでもやる」くらいのマインドで頑張ればもっともっと強くなれるぞ。