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ポテトチップス
午後、小学生や中学生達が学校から帰宅し、
私達を見つけて数人の子達が物珍しそうに
そばに駆け寄ってきた。
何を話したのかは覚えていないけど…
おやつの時間になり、中学生の女の子が私に
おやつを取りに行く場所を案内してくれた。
その日のおやつは、ポテトチップス一袋。
一袋のポテトチップスがまるまる自分の
分だということにとても驚いた。
(その日がたまたま豪華なおやつで普段は
自分の名前が記入されている小さな白い紙袋に
かりんとうや飴が入っている質素なものだった)
男女別の部屋には各自「花」の名前の
表札があって私は「ゆり」の部屋になった。
(その部屋は私を入れて5人部屋だったと思う)
それぞれに担当の先生がつき
私の担当は、年配女性の赤井先生になった。
自分のロッカーや衣装箱を教えてもらったり
自己紹介したり…
その日は、何が何だかわからず
ただ圧倒されて一日が終わった気がする。
そして次の日から施設の集団生活が
スタートする事となった。
全てが規則に沿ったスケージュール
6:00
起床(布団上げ、洗顔、掃除)
運動場に全員集合
(点呼で順番に番号を言っていく)
7:30
朝食
8:00
登校(小中学生は、分かれて施設の先生がついて集団登校)
各自で帰宅
15:00
おやつ
16:00
学習時間
(学習室で全員各担当の先生の机で家庭学習)
17:00
夕食
18:00
運動場に全員集合
(夜の点呼)
自由時間
(当時は運動場に1台しかテレビがなく、
そこでしかテレビは見れなかった)
各自やりたい事をして過ごす。
※就寝時間迄各自の部屋で過ごすことは禁止。
20:00
低学年就寝
21:00
高学年~高校生就寝