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ゲームレビュー:オクトパストラベラー

令和のロマサガ

簡単に言うとこれ。ドット絵ベースの純和製RPGで、8人の主人公の中からメインキャラを選んで旅を進めていくことになる。

ロマサガと違うのは選んだ主人公や選択肢によってシナリオが変化することはなく、基本的には8人中4人でパーティを組んで、うち一人の独立したシナリオを進めて行くというもの。

全体的な印象としては、8人分の短編小説を交互に読んでいるといった感じか。ビジュアルで見せるというよりは物語で見せようという意図がある作品だった。

ただ、この8人に特に接点はなく、大した理由もないままふんわりと仲間になって共に旅をしていくいくのだが、そこはお約束というかなんというか・・・その辺はなんとも古典的和製RPGらしい

それぞれが独立した物語を展開するため、ぶっちゃけ誰を主人公に据えるかは特に意味はない。一応パーティチャットがあるが、そもそもの接点が希薄なので、これで感情移入できるかというと・・・?想像力豊かな昭和~平成初期の子ならともかく、全て動画とイラストを駆使しながら交友関係を処理してきている今の子はどう感じるのだろうか?その辺が、今の時代にはやや古さを否めないといった印象である。

自由度は「ある意味」高い。

この辺はロマサガっぽいなーと感じたのが、各キャラの持つ特技・・・特にテリオンは盗みスキルを持っており、出会う人ほぼ全員から物を盗むことができるという点。というか、そもそも盗む前提でゲームがつくられている。

トレサとパーティ組んだ状態で、トレサの両親からも堂々と物を盗んだりできるので、その辺がかなりぶっ飛んでるなーという印象である。しかも4回まで失敗できるし、全て失敗しても酒場の主人にゼニ積めばチャラにできるとかいうモラルハザード状態。

とりあえず出会った奴からは片っ端から盗む。

他にも、あらゆる人を誘惑して連れ出したり、そのまま戦闘に参加させたり、邪魔な奴は街中でボコって倒す事も可能(ただ、物は奪えない)なので、初代ロマサガの「ころしてでもうばいとる」が微妙な形で再現されているともいえる。

無駄に個人情報が豊富。ただ、殆どは無意味な情報。

うーん、洋ゲーかな?

各キャラ総評

テリオン

今回プレイするにあたって主人公にしました。

女子ウケしそうなスカした兄ちゃんです。なんやかんやで良い感じのエンディングを迎えましたが、とりあえず盗みまくるのでこいつが一番人間のクズって感じがしました。ライフスティールダガーが気持ちよかった

トレサ

本作のロリ枠

とりあえずかわいい。しかし金ですべてを解決する女の子なので、連れて歩くだけで異様に金が貯まっていく。立ちんぼはしないがテリオンをそそのかして親の私物すら盗む不良娘である。しかしかわいいのでみんな彼女には優しい。おいアリー、俺のトレサちゃんに色目使ってんじゃねぇよ。

ハンイット

作中一の聖女

美人で正義感が強く、色気付いてない本作の良心・・・かと思ったけど、町中誰彼構わずモンスターけしかけてボコり散らすので、やっぱヤベー女だったわ。ただ、リンゼが通用するのは初期だけなので、後半は決闘狂オルベリクにその地位を譲る事になるが、彼女自身の戦闘力は非常に高かった。ロマサガで言うところのシフかなぁ。

オルベリク

決闘狂オルベリク

とりあえず人と見るや決闘を持ち掛ける戦闘狂。レベルさえ上げればこいつとタイマンで勝利できる人間は存在しない模様。人物像的にも本編の物語的にもイマイチパッとしないキャラだが、家探しする際には避けて通れない存在なので、とりあえず育てる必要はある。

アーフェン

ザ・微妙

作中屈指の陽キャ。体力はあるんだけど、メインジョブ薬師ってのがね・・・。ただ、陽キャ故に攻略上必要な情報は何でも聞きだしてくれるので、育てておけばとりあえず話は進むキャラ。あと関係ないけど、毒がボスにも普通に効くので、これが地味に序盤で重宝した。
シナリオは何というか、こう・・・いや料金は取れよ

プリムロゼ

なんか絵とイメージが・・・

本作のお色気担当。ただ、このゲームは全年齢対象なんで・・・。
誘惑コマンドはぶっちゃけ使う機会殆どなかったんですよね・・・。
シナリオも何というか、重い割に思ったほど色気がないというかなんというか・・・。全てドット絵でやるのはやっぱちょっと表現力の限界かなぁ。まぁ全年齢対象ならそれもやむなしか?

サイラス

イケメーン?イケメwwwン?

ベースジョブで全体攻撃魔法が使えるので、仲間にすると戦闘力がグッと上がる人材。ボス戦だとある意味必要不可欠な存在になる。シナリオも推理モノに振ったようなテイストになっており、結構面白かった。いわゆる学者肌の変人(ただしイケメン)であり、本作では特技「しらべる」とも相まって個性がしっくりくるタイプでした。相手の素性まで調べまくるので、地味に怖い・・・。

オフィーリア

聖女と悪女は表裏一体…

本作のママ枠。いやママではないんだけど、性格がママ。僧衣を纏い、金髪の髪を靡かせながら巡礼の旅をするとかいう独特のエロさに、大抵のオッサンはホイホイついて行ってしまう事でしょう。この子自体はしっかりしてるんだけど、周りがね・・・。といった印象でした。回復魔法はピカイチなので、なんやかんやでボス戦には必要な人材に。

面白かったけど、やっぱ古さが気になるかな。

前述のとおり、全体的にロマサガっぽくはあり、行動に自由度はあるようで、結局は制限内の自由という感じ。戦闘シーンもほぼスクエニ伝統のFF系譜を踏襲しており、そこに弱点システムを入れて爽快感を出している。

一応メインキャラとシナリオ上必要なキャラには全て声優がついており、部分的にフルボイス会話となるが、力を入れるべきはそこじゃなかったんじゃねーの?という気がしなくもない。

特に脈絡もなくつるみ始める主人公達の関係性はもうちょっと掘り下げてほしかった気もする。次回作2では多少改善されているらしいが・・・。

あと、戦闘シーンにカットインでキャラ絵を入れるとか、イベントシーンでもキャラ絵を入れるなどはしてほしかった気がする。本作は全面ドット絵で進行するが、声優さんの演技やBGMはどれも素晴らしいものがあった。だからこそ、敢えてドット絵にこだわり過ぎず、2次元キャラ絵は使うべきだったと思う。ビジュアルで見せてくれたらより一層子の世界観にハマれたと思うんだよね。

ドット絵だけだと結局イベントが紙芝居化してテンポが悪くなり、結局声の演技もスルーしてしまいがちになるんですよね。やはりビジュアルで見せる必要はあると思うんですよ。無理に3Dのグリグリ動く絵じゃなくてもいいので、立ち絵にいくつかの表情を付けてくれるだけでも良かった気がする。その辺が惜しかったかな。

後は本編のシナリオから外れた部分にある異常に強い一部のボス戦とか、いかにもスクエニらしい攻略法を求められる辺りがちょっとね・・・と、色々と思うところはあったが、その辺はどうにか乗り越えてこれたのでスルー。ただ、異常に強いボスはちょっとやる気そがれるので、もうちょっとこう、バランスをどうにかできませんでしたかね・・・。

なんやかんやでクリアはしたので、面白かったといえば面白かったけど、次回作はやるかといわれたらなぁー、うーん。

ちょっと…保留!!

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