ゲームレビュー:BLOODSTAINED: RITUAL OF THE NIGHT
文句なしのキャッスルヴァニア正統後継作
今更説明するまでもない、キャッスルヴァニア本編制作者IGA氏による正統後継作品。
操作性や世界観、BGMの全てが悪魔城ドラキュラシリーズを踏襲した作品となっており、一連のメトロイドヴァニアシリーズの原典として申し分のないデキ。
多彩なアクション要素を彩る豊富な武器
基本的には剣が使い勝手が良いので、攻略するだけなら剣ベースで進める事が多いと思うが、本作では剣以外にも大剣、ハンマー、日本刀、銃、槍、斧、鞭、ブーツ(蹴り技)等…様々なアクションが用意されていて、アクションの自由度は非常に高いものとなっている。
それらの武具には固定のコマンド技もあり、さらにシャードと呼ばれる、敵を倒す事によってラーニング魔法に相当する要素が更に自由度を高めている。
探索、操作性も申し分なく、難易度も適正
悪魔城シリーズの精神を受け継いだマップ構成は探索しやすく、多少わかりにくい場所に攻略アイテム(ダメージ床をスルーする防具とか)があったりもするが、基本的にはボスを倒す事によって得られるシャードを使うことによって新たな道が開けるように誘導されている。後半はちょっと難解な謎解き等もあるため、攻略サイトを見たりする事もあった。
ボス戦は最初は苦労するが、8ビットコイン装備など強力な装備も初期から入手可能な為、回復アイテムさえ揃えてれば絶対無理というものではない。最近流行りのパリィを駆使しないと無理なゲームではないので、純粋にアクションで攻撃を避ける辺りは本家らしい楽しみ方だ。
最終的には無双可能
レベルアップで上がるのは基本的に体力とシャードに使うMPなので、攻撃力なんかはほぼ武器とシャードの性能に依存している。今作では錬金によってより強い武器を作ったり、シャードを集めて威力を高める事が出来る為、自分に合った武器やシャードを育てる楽しみ方ができる。
最終的にはバランスぶっ壊れな32ビットコイン装備なんかでザコ敵相手に無双プレイも可能で、これがまた楽しいく、縦横無尽に悪魔城を走り回れる。
今後が楽しみな世界観
本作BLOODSTAINED: RITUAL OF THE NIGHTは中世後期のヨーロッパを舞台にしたダークファンタジーな世界観であるが、単純に悪魔城ドラキュラシリーズの世界観をそのままスライドしたという訳ではなく、シャードリンカーや錬金術師といった新しい世界観を数々と打ち立てている。斬月みたいなサムライキャラもいる為、次回作が純和風になる可能性もあったりと今後の展開が楽しみな作品に仕上がっている。
いずれにせよ偉大なキャッスルヴァニアシリーズの本流である本作はぜひ一度プレイしてもらいたい。
Switch版はスペック不足で動きがモッサリしていたが、Steam版であれば最近のパソコンは内蔵GPUが有能なので、ゲーミングパソコンでなくとも普通のノートパソコンでも快適に遊べるのではなかろうか。