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Alienware m18 R1 AMDのドライバがアップデートされていたみたいなので検証
2024年8月に最新バージョンが出た模様
バッテリー消費がクッソ著しいという不具合で不人気商品となっているAlienware m18 R1 AMD(というかもう売られてない)ですが、Dellも昨年秋以降ちょくちょくドライバの更新は行っているようで、この夏にも更新ドライバが出ていたようなのでその辺を踏まえて検証してみたいと思います。
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これに伴い、Biosも更新されている。
タイミング的にRadeon7800Mがリリースと併せて事が動いているようにも思えるので、Dell自体がドライバのメンテナンスをしているようには見えず、恐らくAMD側の発表するドライバをDellのサポートアシスタントが提供しているようだ。
早速インスコして検証してみたが・・・
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前々から判っていた事ですが、AMD側の提供するドライバとDell側の提供するドライバは元は同じものでも提供するプラットフォームが異なるため、AMDの公式ソフトウェアであるアドレナリンエディションを通じて入れたドライバの上にDellのドライバを乗せると、ベンチマークソフト側が上手く認識できないんですよね。そこで、一旦AMDのソフトウェアはアンインストールしてからベンチマークを回す事に。
とりあえずタイムスパイエクストリームで検証
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あれ、なーんか弱くなってる?
まぁ元々電源効率の件で色々言われていたモデルなので、若干の調整が入った可能性はあるのかな。
続いてファイアストライクウルトラ
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スコア自体は下がってるが、新ドライバではモニタリングできている項目が増えているなど、ドライバ自体の最適化は進んでいるらしい。さぁ、どんどん行ってみよう。
ポートロイヤル
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こちらもモニタリングできる項目が増えた模様。
スピードウェイ
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よく見てみると、今回のベンチマークでもモニタリングできてない項目がいくつかあるようで、まだドライバが成熟しきってない感じがします。
スティールノーマッドDX12
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Radeon7900Mの4030というスコアがどういうレベルなのか参照にするために色々調べてみると、世界最上位ではデスクトップ版のRTX4090が10000~11000を叩き出していて、ラップトップ界隈ではRTX4080が5000前後のスコアとなっているらしい。RTX4070(ラップトップ)だと世界1位で3284だったので、まぁこのGPUの立ち位置が何となく見えてきたかな、といった印象。
FF15ベンチ
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Radeonには苦手なFF15ベンチであるが、某サイトのノートPC用スコア表だとこんな感じの並びになってたので、とりあえずモバイル用RTX4070以上RTX4080位の立ち位置はあるようだ。
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ちなみに、デスクトップではRTX4070Ti以上でスコア20000以上叩き出してる模様。
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こうしてみると、Radeon7900Mはデスクトップ版の前世代のハイミドル帯RTX3000シリーズと同等性能があるってのはマジである意味すごいと思う。
実際、FF15はRTX3070Tiで4K環境で快適に遊んでクリアしたので、もはやモバイルPCは少し前の重量級タイトルは普通に遊べてしまう実力があるという事だ。
バッテリー駆動の方はどうなった?
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パワーセーブにシフトしたな電源の持ちはよいのかな?という事で、FF15ベンチマーク回しながらYouTubeの動画を見るとかいうハードな環境でテストしてみると、YouTubeの方は内蔵のRadeon610Mで動かし、ベンチマーク(ゲーム)の方はRadeon7900Mがほぼ完全に独立して動くという興味深い傾向がみられた。
どちらももたつくことなく動いているので、2つのGPUが独立した挙動を見せている事は興味深い。
ちなみに、今回のアップデートでAMD提供のドライバを排除してあるので、AFMFといった便利機能は使えなくなっている半面、アイドル時に内蔵の610Mが小刻みに暴れるという電力消耗の環境もまた排除されている。
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内蔵GPUの小刻みな稼働はDell側提供のドライバでは起こらない。
Radeon7900Mは100%稼働で張り付くが、バッテリー駆動時はほぼ仕事をしておらず、スコアも散々な結果に。
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4月時点のドライバだとより散々なスコアだったのを鑑みると、バッテリー駆動時の効率は以前よりもだいぶ良くなっている印象である。充電状態での3DMarkのスコアは軒並み下がってしまったが、バッテリー駆動時のパフォーマンスは増加したらしい。うーん、面白い。
バッテリーの持ちはどうか?
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バッテリー時に高い負荷をかけて駆動を検証してみたが、消耗は相変わらず早い。FF15ベンチ1回とYouTubeだけで20%もバッテリーを消耗。また、一連の画像をアップロードする間にも更に5%も減るという燃費効率の悪さを見せてくれた模様。
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また今回、このnote記事を書いている間にどれだけバッテリーを消耗するか調べてみたところ、3DMarkを開きっぱなし(ベンチマークは回してない)にしていた事で常時Radeon7900Mが100%張り付きになってしまい、30分かそこらでバッテリーが半分以上減るという事態に。
ゲームと認識するものが起動していると、問答無用で7900Mは100%張り付きになっちゃうんだね・・・。
結論:やっぱバッテリーの持ちはクッソ悪いわ。
どーもね、今回の検証を振り返ってみるに、Ryzen+RadeonのデュアルGPU環境のPCはまだまだ課題が多いらしい。Radeon7900M自体の性能は確かに素晴らしいし、効率化も確かに進んではいるようだけど、48%の時点で3DMarkを落として610Mメインの駆動に戻した後も、ここまで書いただけでバッテリー残量が40%まで減っていた。
やはり電力効率の面ではまだまだGeforceには及ばないのかねぇ。
デスクトップ向けのGPUも電力効率ではやはりRTX40シリーズに大分離されているので、Radeonは次に発売されるRX8000シリーズで大きく電力効率を上げてほしいものです。