ファミマでミルクをぶちまけた
昨晩の話。夕食を食べ終えて自室で過ごしていると、なんだか甘くて冷たいものが食べたくなってきた。チョコやバニラ系のアイスとか、そういうのではない。どちらかといえばラムネとか果物とか、そっち系のジュースやアイスが好ましい。夏らしい夏を過ごせなかったことへの悔いなのか、過去をを取り戻そうと言わんばかりの欲求が沸き起こる。冷たい飲み物を飲んだって、失われた夏は戻ってこないのに。
そんなことはさておき、今の僕は一体何を口に入れるべきなのだろう。こういう時ってのは、真っ先に頭に思い浮かんだものが大体正解なのだ。うーん、なんだろうなんだろう…。そうか分かった。ファミマのフラッペだ。そもそも夜なので営業している店は限られるし、なるべく近所がいい。とすれば、種類も複数から選べるファミマのフラッペがベストアンサーな気がした。よし、思い立ったが吉日、すぐさま外着に着替えて出発だ。
さて、車を走らせること3分。到着してさっそくファミマ店内で冷凍ケースを物色する。なになに、ストロベリーにソーダ、ロイヤルミルクティーと色々な味が揃っている。今の僕の気分はどれだろうなあ、と悩んでいますと、隣の棚にもう1つ別の味がポツンと置かれていた。C.C.レモンフラッペ。一目見てピンときました、コレだ!
税込みで350円。コンビニのドリンクやアイスの中では少々高めに思えますが、カフェで似たような商品を注文することを考えるとリーズナブルだ。ラムネの粒々まで入っていて夏らしくていいね。ウキウキのルンルンでレジまで持っていきます。翌日の仕事に備え、このくらいの気分転換はしておかなければならない。
会計後、コーヒーを淹れるマシンにてフラッペ用のミルクを注入します。マシンに埋め込まれた「フラッペ」のボタンを押すと、熱々のミルクが容器に注ぎ込まれる。10秒ほどで抽出が完了し、マシンからカップを取り出そうとしたその時だ。カップの表面に付着した”霜”が徐々に溶け出しており、車道で言えば非常にスリップしやすい路面の状態。ウキウキルンルンにつき、頭の中がお花畑だった僕はカップをがっちりと掴みきれず、ものの見事に指先からツルリと滑り落ちた。当然、入れたてのミルクが爆散する。床はもちろん、僕の靴や服もビチャビチャのミルク浸しだ。途端に頭の中のお花はすべて枯れ落ちる。
悲しいよ、悲しすぎる。食べ物は粗末にしてしまうし、お店にも迷惑がかかるし。店員様に報告してペーパータオルを頂戴し、床の掃除をします。(そういえば6月に福岡旅行へ行った時も店内の床掃除をしたなぁ…。年内にあと1回くらい床掃除をすることになりそうだ。)なんて考えながら、なるべく手早く作業を済ませ、いま一度お店に謝罪。改めて同じ商品を買い直しました。
恥ずかしさと申し訳なさを背に抱え、ファミマを後にします。フラッペへの支払額は2倍になってしまったけれど、悲哀というスパイスの効いた特別な味の一杯になったのでした。うまいよ。