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週刊日記:時の止まったLINEトーク画面

◆未読、既読
 LINEに既読がつく瞬間、えも言われぬ高揚感が沸き起こることがある。数秒、数十秒おきにテンポ良くやり取りしている場合ではなく、1時間〜数時間くらい未読だったメッセージの横にパッと「既読」の文字が浮かび上がると、うおっ!となるのだ。その瞬間を目撃したという偶然性がよいのだろう。であれば、未読の期間は長ければ長いほど高揚感は増すのだろうか。
 僕がメッセージを送ったっきり、数カ月とか年単位とかで未読のままなトークが複数ある。ブロックされたか、返すのが面倒でずっと未読スルーをしているか、別のアカウントに移行したか。事情は知る由もないけれど、僕はたまに、そういう時間の止まったトーク画面をじーっと眺めることがある。「もしかすると既読がつくかも」と、かすかな希望を抱いているのだ。そもそも、それだけ未読期間のある相手から返信が来ること自体期待が薄いのに、今たまたま僕がトーク画面を見ているこのタイミングで偶然奇跡的にどんぴしゃりと既読がつく確率なんて、紙のように薄い。
 しかし、人間とは面白いものだね。こんなにわずかな可能性にすら期待をすることができてしまうのだから。そりゃあ、目当てのキャラのガチャ排出率が0.01%と言われてもめげないわけだ。

◆AIアシスタント
そういえば、吉野ヶ里遺跡って九州のどこにあったっけ。ふと、そんな疑問が浮かぶことはよくある。

僕「アレクサ、吉野ヶ里遺跡ってどこにある?」

アレクサ「はい。吉野ヶ里遺跡は日本にあります。」

普段人間相手に行っている会話って、思った以上に高度なものなんだろうなぁ。

◆おどるポンポコリン
 言わずと知れたTVアニメちびまる子ちゃんのOP。幼少期から何度聴いたかわからない。

「いつだって わすれない エジソンは えらい人 そんなの 常識 タッタタラリラ」

 ところで「そんなの常識」の「そんなの」はどの部分を指しているのだろう。普通に考えれば、直前の「エジソンはえらい人」だろう。脳みそを固定観念でガチガチに縛って思考を放棄すれば、エジソンが偉い人なのは常識なのだから。
 けれど、ほかにも可能性は考えられる。「いつだってわすれない」の部分だ。「いつだってわすれない」なんてのは言うに及ばぬ点であり、エジソンが偉いとされる理由は他にいくらでもあるだろう、常識的に考えて。という意味で「そんなの常識」と言っているのかもしれない。だとしたら、なかなか挑戦的なリリックではなかろうか。さくらももこさん、MCバトルでもするつもりだったのかな。

2024年10月第二週。
お疲れさまでした。それでは、また来週お会いしましょう。

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