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任天堂、やってくれたな

我らが任天堂がまたしてもやってくれた。世間が紅色に染められるハロウィーン、その発表は何の前触れもなく突然だった。任天堂ゲームの音楽が楽しめる公式アプリ「Nintendo Music」がリリースされるという!しかも今日から!今朝、ベッドの上にて眠気まなこでTwitterを眺めていたのですが、この発表を見て一瞬で脳が覚醒した。

僕はこうして日記を書く時や掃除をする時、読書の時などにボーカルのないインスト音源をBGMにしていることが多い。任天堂のゲーム音楽であれば『どうぶつの森』シリーズなどかなり有用なのですが、一般的な音楽配信サービスでは聴くことができない。サントラを購入するか、ゲーム実機を起動してBGMだけ垂れ流すという力技くらいしか手段がなかったのだ。

そんな中、公式アプリの登場はまさに救世主だった!Nintendo Switch Online(有料)に加入する必要こそあれ、普段からSwitchで遊んでいれば既に加入済みの人も多かろう。僕もその一人なので、サービス内容が増えてシンプルに嬉しい限りだ。

ゲーム音楽に特化したアプリというだけあって、随所にこだわりが見て取れる。フィールドや戦闘シーンでのBGMというのは、1〜2分くらいで1ループする音楽が多い。なので、サントラで聴くと少々物足りないのですよね。実際、ゲームのプレイ中はそれを何ループも聴いているわけですから。しかし任天堂は抜かりない。1〜2分の楽曲の「ながさチェンジ」をできる機能が搭載されているのだ。これは単なるループ機能ではなく、ゲーム中のような自然な繋ぎによって30分や60分ノンストレスで聴き続けることができるんだぜ。

個人的にかなり感動したのは、楽曲ごとにジャケットが設定されていることだ。音楽アプリでサントラを聴くと、当然ですがジャケットは全てアルバムジャケットで統一されている。なので「あれ…このBGMめっちゃ聴き覚えあるけど、どのシーンだったっけ…」みたいなことが起こる。そんなお悩みも解決!それぞれの楽曲に、そのBGMが使われているシーンがジャケットとして設定されているので、一発でプレイシーンを思い出すことができる。作品とプレイヤーへの愛を感じるなあ。

上記の機能ゆえ、未プレイのゲームでもゲーム中の場面をうっかり見てしまう心配がある。が、任天堂の用意周到さをナメてはいけない。もちろんしっかり対策済みだ。設定画面で「ネタバレ防止」をできる機能があり、ここに設定したゲームタイトルについては曲の表示が制限される。利用者の自衛が前提となるが、かゆいところに手が届く素晴らしい配慮だ。

楽曲は順次追加されていくとのこと。これ「ゲームはプレイしないけど音楽だけ聴きたいおじさん」が一定数出現しそうだ。任天堂はこれまでも「ゲーム離れした層をいかに取り込むか」という点に着目し続けてきた。DSやWii、そしてSwitchなどがヒットした背景には、その着眼点が含まれているはずだ。本アプリも、ゲーム離れした層がSwitch Onlineに加入するキッカケとしては申し分ない出来になっている。

任天堂の過去作品には、正規の方法でゲーム音楽を聴くのが困難なタイトルもある。僕の好きな『マリオストーリー』もその一つだ。サントラがあるにはあるのですが、現在は入手のハードルが非常に高い…。

今後、こういった作品のBGMも収録してくれるのであれば渡りに船だ。楽しみにしてるぜ任天堂。ひとまず現時点で収録されている音楽を存分に味わおう。

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