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30年選手の愛機のCDプレイヤーが遂に壊れる

ヤフオクで数年前に約30年使用した愛機のCDプレイヤー、PD-T07Aが壊れた。ターンテーブル式のプレイヤーでアナログレコードのターンテーブルをCDサイズにしたような構造でレーベル面が下になるようにセットする特殊なプレイヤーだった。同じターンテーブル方式のエソテリックとは違い、よりレコードをターンテーブルにセットするような方式が結構萌えた。トラブルといえばリモコンが効かなくなった程度で、読み込み不能やトレイの開閉の不具合もなく30年以上音楽を奏で続けてくれてパイオニアの信頼性の高さを証明するような驚異的に安定したプレイヤーだった。

映画も観るので壊れてからは仕方なくしばらくユニバーサルプレイヤーでCDを聴いていた。Cambridge Audio のユニバーサルプレイヤーは音質の傾向もだいぶ違い、解像度はあるものの迫力は物足りなかった。

そんな中、昨年ヤフオクでPrimare のユニバーサルプレイヤーが出品されてるのを発見して一応ウォッチリストに。

ハイエンドモデルでオーディオユニオンの出品という事もあり落札額もとんでもなく高いだろうと諦めていたが、ラッキーな事になんと95%オフで落札できた。商品到着後、通電の確認だけして暫く放置していたが、年末にようやく設置して音出し。

アンプの不具合でアナログ接続が音出し出来ずHDMI接続の確認になったがCambridge Audio よりは音に厚みと密度が加わったので入れ替えた。Cambridge Audio には独自の良さがあり、迫力はないが映画のバックに流れる音楽の雰囲気や映画の効果音の音響は極上。迫力と音の密度を重視してPrimareに入れ替えたが、後ろ髪を引かれる思いもある。
なんとかprimareでアナログマルチ接続できないかDENON に故障の可能性を聞いたところ、単なる設定ミスで指示通り設定したら元に戻ったので拍子抜け。

BD32はMkⅡの評判が良く、電源やコンデンサーもかなり手を入れられアナログ接続が良さそうなスペック。

前モデルのこのプレイヤーはイマイチみたいな記事を見た事があるのであまり期待しなかったが、音を出したらHDMI接続とは月とスッポン!

大昔にヤフオクで定価の1/3ぐらいの価格で落札して使っていた国産初のBDプレイヤーDENONのDVD-3800BDを彷彿とさせるような音の塊感と迫力のある押し出しの強さ。密度が全然違う。このモデルは開発に相当気合が入っていたと思われる。

映画を観る都合上、以前使っていたピュアオーディオ用のアンプは諦め(ピュア用と分けるスペースがないので)DENONの旧いモデルを使っているが、今のアンプよりはるかに重いせいか結構音がいい。ピュアオーディオ用のアンプより音がきつくなく自然という意味ではより鑑賞に合っている。
ピュア用は妙に解像度高くきつい音の事が多い。今までピアノはもちろん、オケ、オペラ、室内楽など生演奏を死ぬほど聴いてきた身としてはAVアンプを貶しピュアオーディオ賛美の意見には甚だ疑問だ。

この旧いAVアンプにPrimareをアナログマルチ接続にしたら、今となっては小さな画面の42型の自宅のシステムがシアターに豹変!やはり高いだけの事はある。(それにしても定価が高過ぎ、誰がこんなの定価で買うんだ?)音の分厚さや迫力でDENONのDVD-3800BDには一歩譲るが、それにしてもこういう密度のある音は久しぶりに聴いた気がする。プレイヤーを変えただけでここまで音が変わるのはほとんど経験がない。

となるとMkⅡの音が気になるのが人情。もし万が一BD32MkⅡが出品されたら買ってしまいそうな自分がいる。しかしこの程度のハイエンド機器は修理費もバカ高いので、壊れたら捨てるしかない。ポルシェもフェラーリも買ったはいいが維持費が天井知らず。安く買って壊れたらさっさと捨てるにかぎる。

パイオニアのPD-T07Aの時も前モデルのPD-T07の音の方がいいみたいな事が言われてて、何度となく入手を躊躇しながら最終的に手に入れ聴き比べたら大したことなかった、という経験がある。こればかりは聴き比べてみないと分からない。ケーブルの組み合わせまで考えたら気が遠くなる。もうケーブル地獄にはハマりたくないので手をつかないが…

音を仕事にしているせいか、映画でも画質よりも音質の方がこだわりがある。ハッとするようなリアルな効果音、場面を盛り上げる琴線に触れる感動的な音楽。

おそるべし音の魔力♪



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