潰しがきかない人はこれから辛くなる
二十歳の頃、巣鴨にあったイタリアンレストランで調理のアルバイトをしていたのですが、ランチが終わった時間帯はディナーに向けて仕込みをしながら、先輩がいろんなことを教えてくれました。
その先輩はホテルでコックとして働いた経験があり、料理の知識も豊富だったけど、人生観についてあれこれ話してくれたことがありがたかったです。
当時まだ二十代半ばの人だったんですけど、いろんな話を聞く中で、最も印象に残ったのは「潰しがきく人間になれ」という話でした。
例えば調理師で言うなら、トンカツ屋で働いたら独立する時にはトンカツ屋をやるしかないけど、ウチみたいにピザやスパゲッティー、ステーキやグラタンとかたくさんメニューがある店で働いたら、選択肢がグッと増えるんだよ。それが潰しがきくってことだからなと。
もし今の仕事を辞めたとしても、他の仕事ができる力を持っていればいいわけで、それは適用能力を持っているということであり、応用力と言うこともできますが、やったことがないことでも、一度受け入れてやってみることが大事なんですよね
学校で学んだことは社会に出るとあまり役に立つことがなくて、一から学び直しみたいなとこがありますが、この適応力や応用力がなければ仕事ができないヤツと烙印を押されることもあります。
ある程度の柔軟性を持ち合わせていなければ、ガチガチの頭でいては、何をやってもなかなか上手く回っていきません。
学校の勉強は記憶力が求められるだけなので、記憶にないことが起きたり知らないことに出くわすと、どうしていいかわからなくなるからです。
例えば日本のプロ野球で活躍していても、メジャーリーグに行くと大きく環境が変わるので、やはり適応力がなければ結果は残せませんし、これから地球レベルで環境が激変する中で、最も求められるのは適応力かもしれません。
こうでなければならないという思い込みを手放し、そういう考え方もあるよな〜って柔軟に受け入れなければ、結果的に自分が苦しむことになります。
移住して環境が大きく変わりましたが、何の問題もなくやってこれたのは、適応力があったからだろうし、これからも潰しがきく生き方を実践していきたいなぁと思っています。
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