レコード・CDから配信そして定額制ストリーミングへ
録音物を販売することで音楽アーティストが得る収入は、CDが売れなくなったことで激減したことは事実なのですが、金額にするとどういう移り変わりを経ているのかを見てみたいと思います。
まず、フリーライターの北野啓太郎さんの記事がわかりやすかったので、リンクを貼っておきますので参考にしてください。
「音楽アーティストが得る収入は、1再生あたり0.16円。Apple Music、AWA、LINE Music、Spotify……定額制ストリーミング配信時代に突入」
この記事の説明では、
CDアルバム – 110円(1曲あたり8.48円)
ダウンロード1曲 – 16.6円
ストリーミング1再生 – 0.16円
となっていますが、おそらくCDアルバムは13曲入りで全て作詞作曲をしていて、価格は3,000円のフルアルバムという設定だと思われます。
CDは1万枚売れれば1,100,000円の売り上げ。(1曲あたり84,800円)
ダウンロードは1曲1万回で166,000円。
ストリーミングは1万回再生で1,600円
まぁざっくりですが数字にするとこんな感じです。
CDが数十万枚売れないと、レコード会社も事務所も成り立たないのは一目瞭然ですね。
現在のメジャーアーティストのCD売り上げがどれくらいなのかは、調べればわかりますので計算してみてください。
CDの場合はインディーズのレコード会社との契約というケースもありますが、会社によって契約内容が違うし、原盤制作費(録音にかかる費用)を会社とアーティスト側のどちらが負担するかによっても変わってきます。あるアーティストは手売りしたCDの価格の半分を受け取っていると言っていましたが、契約時にしっかり内容を確認する必要があります。
そしてCDをセルフで制作から販売までやる場合は大きく分けて2通りあります。
流通させる、つまりレコード店で売る方法と、手売りと通販のみで売る方法です。
流通させるならディストリビューターという流通を扱う卸業者を通して販売することができますが、これも会社によって多少数字が違いますが、手数料として価格の約半分くらいは引かれます。
手売りと通販の場合は売り上げは100%自分のものになります。
但し通販業者を通して販売するなら、契約内容にもよりますが約30%くらいは手数料として引かれると想定しておいたほうがいいでしょう。
こうやって見てみると録音物を売る方法も選択肢が増えました。
これからも新しいサービスが提供されると思いますので、聴く側としてはより安価で手軽に聴けるようになるのはありがたいことです。
しかしアーティスト側からすれば、ストリーミングでいったい何回再生されれば食えるようになるのかなんて、気が遠くなる話です(笑)
数字にするとわかりやすいのであえて今日の記事を書きましたが、このことでネガティブになる必要はなくて、どんな時代でもどんな環境でも支持されるアーティストや音楽はあります。
「売れる」ことはもちろん大事なことですが、それ以前にどんな音楽を提供して多くの人に楽しんでもらうのか、感動してもらうのかというところがブレてはいけません。
その軸がブレることなく、たくさんある選択肢の中からどういう方法で録音したものを手に入れてもらうのかということまで考えるのがセルフプロデュースです。
あえて配信はやらないということかもしれないし、逆に配信のみということかもしれません。
これも正解がないので、試行錯誤しながら自分にとって一番いい方法を見つけていくしかありません。
ある意味開拓者なんです。
いつの時代も混沌の中から新しい流れが生まれます。
その新しい流れの先頭を切ってやろうじゃないかという気概があれば、次の時代の先駆者として長く名前が残ることになりますから、全てにおいて自分が責任者となってプロデュースしていきましょう。
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【 LESSON 】 セルフプロデュースレッスンの詳細はこちらhttps://note.mu/stevekoyama/n/n1a118edd17a6
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http://musictownz.voice-project.com/posts/categories/347319/page/1?type=list
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