潮目が変わった
最近、潮目が変わったという話をよく聴きますね。
確かに潮目が変わった、流れが変わったことは誰もが感じていることだと思いますが、どう変わったのか、そしてどうすればいいのかは、まだ掴みきれていない人が多いのではないでしょうか?
今までの常識や価値観、そして社会のシステムなど、時代に合わなくなってきています。
誰もが安定していたと思っていた大企業が、あっという間に赤字に転落したり存続が難しい状況になっています。
そして今まであまり世の中には出てこなかった情報が出始めて、みんなが「あ〜こういうことだったのか」と気がつき始めました。
終わったことの一つに大量生産&大量消費が挙げられます。
世の中はモノで溢れかえっていますが、資本主義に則って今だに大量に作り続けています。
例えば自動車は1960年代から生産が急増してみんなが自動車を持てるような時代になりました。
そして今は中古車も大量に出回っているし、海外に輸出といっても人間の数には限りがあるわけで、どう考えてもこんなにたくさんの自動車メーカーが競って新車を作り続ける必要はありませんね。
売り上げを伸ばすために、新車をディーラー系列の販売店で登録して数字として一度売れたことにして、新品同様の車を中古車として市場に出す手法や、最近の排気ガスの不正の問題など、組織としては末期症状な気がします。
ただ、慣性の法則のように急には止まれないし方向転換もできません。
これは自動車に関わらず現代社会が抱えている大きな問題です。
このままいくと音楽業界と同じように、いくつかの製造業もこのままでは崩壊の道を辿ります。
でも、地球のバイブレーションは確実に変わったし、今までのシステムや常識が一旦崩壊した後に、新しい世界が誕生することになっているのです。
残念ながら、これは徐々にやり方を変えてなんて甘っちょろいことではないことは、ハッキリしています。
そういう意味で、本当に今は時代の端境期です。
潮目が変わったと感じるのは当然のことだし、人としても企業としても原点に還らなければならないのでしょう。
天地自然の理にかなった生き方や経営ができないとしたら、淘汰されていくしかないということなんだと思います。
ここ数十年、音楽ビジネスもCDなどの録音物を売ることが目的になっていましたが、ライブで聴いてもらうというシンプルな原点に戻りました。
ですから迷った時には一度立ち止まって原点に戻ることです。
一度原点に戻ってリスタートをすることで、自分の歩く道が見えてきますから。