作品は個性の違いをはっきりさせる


作り手は、自分の作品のAとBは個性の違いがはっきりしていると思っていても、実は受け取り手にはその違いがそんなにわからないということがあります。
つまり作り手の意図が伝わっていないということです。

それはそれで別に悪いことではないのですが、気をつけなくてはいけないのは、作り手は作品を制作する過程で関わっている時間も長いので、客観的に見れなくなることもあるのです。

例えば色でいうと、黄色と黄緑くらいの違いでは、離れてみると同じ色に見えてしまいます。
黄色に対して赤や青くらい違うと、受け取り手にもその違いが伝わります。

曲でいうと、メジャー系のアップテンポとマイナー系のバラードだと明らかに違いがわかりますが、同じ人間が作る曲は傾向も似てしまうので、テンポやリズムを大幅に変えるとか、コード進行をパターン化させないとか、工夫をしないと似たような曲ばかりになってしまいます。

アプローチの方法を変えてみることで、新しい世界観が獲得できることもあるので、時々は意識して今までになかったような作品作りに挑戦してみるというのはとても大事なことです。


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