SNSから始まるVリーグ改革:「#Vリーグに物申す」とマーケットイン戦略の融合
こんにちは、Steveです。
年末のウィンターカップバスケに続いて、春の高校バレーでの若者たちの躍動に感銘を受けました。そして今、Vリーグの熱戦が続いており、夏には待ち遠しいパリオリンピックが控えています。
女子チームはVリーグ後、5月から始まるネイションズリーグでの出場権を懸けた熱戦を繰り広げます。彼女たちの怪我のない健闘を心から願っています。一方、男子チームは昨年のオリンピック出場権獲得により、大会は満員御礼が続きました。かつての女子の人気に陰りが見え、男子の盛り上がりが目立ってきましたね。
しかし、この全日本バレーボールチームの人気は、まだVリーグへと十分に反映されていません。バレーファンとして、この状況を真摯に受け止め、どのように改善していくべきかを考えています。
Vリーグは現在リーグ戦真っ最中。来年からは「SVリーグ」として新たなスタートを切る予定です。各チームは事業や組織の強化を進め、世界トップクラスの選手を迎え入れることを目指しています。
SVリーグ参入には、クラブライセンスが必要です。五千人以上を収容できるホームアリーナでのホームゲームの8割以上の開催、売上6億円以上の達成、年代別ユースチームの保有など、企業にとっては容易ではない条件が課されています。
近頃、各チームがSNSでのコンテンツ拡充や集客に対する危機感を増していますが、成果はまだ見えていません。秋に予定されているSVリーグへの移行に際し、条件をクリアできないチームが出ることが心配されています。
そんな中、ある選手の投稿をきっかけに『#Vリーグに物申す』が始まった。実際にこのハッシュタグを使ってコメントを寄せているファンもいるが、直接選手に集客のアドバイスやアイデアを送っているファンもいるようだ。チーム、選手、ファンは危機感を感じているようだ。
これらは表面に現れている問題の一部に過ぎません。ムーブメントが広がるにつれ、さらに多くのファンの声が上がることが予想されます。
Vリーグも情報発信に努めています。SNSでのアップデート、公式ウェブサイトでの初観戦者向けのガイド提供など、さまざまな取り組みを行っていますが、必要な情報に気づく人はまだ少なく、ウェブサイトの階層が多すぎるために、多くの人がたどり着けていないのが現状です。ユーザーエクスペリエンス(UX)の面での改善が求められています。
現在、Vリーグはプロダクトアウトのサービス展開を続けていますが、この「#Vリーグに物申す」キャンペーンを機に、マーケットインでの展開を検討することが望まれます。
マーケットイン(市場中心)とは、市場のニーズや顧客の要望に基づき製品やサービスを開発するアプローチです。
一方、プロダクトアウト(製品中心)は、製品の特性や技術革新を中心に据え、それに基づいて市場に提供します。
「#Vリーグに物申す」は、本来ならばコストがかかる市場調査に匹敵する貴重な情報を実際のユーザーから得る機会です。これはVリーグにとって追い風と言えるでしょう。
ただし、ファンの声を全く聞き入れなかった場合は向かい風に変わってしまいます。
最後に
今回のムーブメントで寄せられる声は、あくまでバレーボールファンからのものです。プロ化を成功させるためには、スポーツファン全般やスポーツに興味のない人たちからも意見を聴く必要があります。
ウェブサイトの利便性、会場でのエンターテインメント、チケットの購入方法など、基本的なマーケティングの枠組みに基づいて考えることが、問題解決の一助となるでしょう。具体的には、マーケティングファネルという概念を用いて、顧客の関心を引き、彼らの行動を促す戦略を立てることが重要です。
バレーボール界全体として、Vリーグがこれからどのように進化していくかが注目されます。ファンの声を真剣に受け止め、市場中心のアプローチを取り入れることで、さらなる成長と発展が期待されるでしょう。バレーボールファンとして、Vリーグの将来に大きな期待を寄せています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
追記
Bリーグを意識するのはいいが、意識しすぎるのは良くない。Bリーグが取り入れているものでも、パレーファンには合わないものもある。
視察もいいけど、ファンの声に耳を傾けるのも重要なのだ😁