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僕が感じた探究学習の未来

こんにちは、Steveです。久しぶりに自分のNote投稿です。
気がつけばもう7月が終わろうとしています。ありがたいことに、色々とさせてもらっていて、なかなか自分の記事を書く時間が持てない今日この頃です。
今回も記事のヒントのメモをつなぎ合わせたものをアウトプットしたいと思います。他に書くべきこと(お仕事)はありますが、自分を取り戻すためにちょっと書こうと思いました。

さて、今回は最近よく書いている探究学習について、実際の現場を訪問して感じたことを書きます。

まず、探究学習とは何か簡単に説明します。探究学習とは、生徒が自らの興味や関心に基づいてテーマを設定し、そのテーマに対して調査・研究を行う学習方法です。以下のポイントで説明します。

ファイル:文部科学省 総合的な探求の時間編 平成30年7月

学習は、平成30年の改訂により導入された高等学校のカリキュラムの一環で、生徒の自主性や創造性を育成することを目的としています。探究学習では、生徒が自身の興味や関心に基づいてテーマを設定し、そのテーマに対して調査・研究を行います。以下のポイントが重要です:

  • 課題の設定:生徒自身が興味を持つテーマを見つけ、自分で課題を設定します。

  • 情報の収集:設定した課題に関する情報を様々な方法で集めます。

  • 整理・分析:収集した情報を分析し、考えを整理します。

  • まとめと発表:分析結果をまとめ、考えをプレゼンテーションやレポートとして発表します。

  • 自己評価とフィードバック:学習の成果やプロセスを振り返り、教師や他の生徒からのフィードバックを受けます。

この過程を通じて、生徒は問題解決能力や批判的思考力を養い、実社会や実生活での課題解決に役立つスキルを身に付けます。このように、探究学習は生徒の自主性や創造性を育てるための学習方法です。

個人的には、学校では採点できるように答えがある問いが多く、それを前提に授業も進められています。それを変えるべく、答えのない問いに対して仮説を立て、自分たちで立証する楽しさを教えるのが探究学習だと思っています。

※教師でも教育学者でもないので、あくまでも個人的な感想です。
的外れなことを言っていても大目に見てください🙇🙇‍♂️

実際、現場を見てきた感想

現在、地元長崎に戻り、ひょんな縁で探究学習の目的をより実現可能にするべく民間のプロフェッショナル(?)が学校をサポートするチームに携わらせてもらっています。その経緯から先日、長崎県立長崎北高校の探究学習の最終発表会のゲストとして参加させてもらいました。

進学校でもある北高は、色々と新しい取り組みを熱心に取り入れています。例えばChatGPTなどもすでに授業で取り上げています。

それもあってか、プレゼンの内容はとても質が高く、地元企業とコラボして商品化しているチームもいくつかありました。もちろん他の教科もやりながら、かなり本格的に探究学習を行っているんだなと驚きました。

また、新しい取り組みであることや、今年の三年生は多少コロナの影響を受けていることもあり、さらなる改善の可能性があると感じました。

SDGsの活用方法

今回のテーマは「未来をデザイン!高校生が挑むSDGs X 地域課題〜ふるさと長崎の明日を考える〜」でした。他の多くの高校もSDGsに関連したテーマで探究学習を行っていると思います。これは先生たちにとっても指導しやすいテーマだからだと思います。例えば、練習段階ではSDGsから課題を見つけ、そこから発表まで行う。その経験を基に、新たに自分たちの興味があることに関して課題を見つけ、最終発表に向けて取り組むという流れが理想です。最終発表でも生徒がSDGs関連の課題を選んだのであれば、それはそれで良いと思います。

各フェーズを補う学習内容

探究学習には、課題の設定、情報の収集、整理・分析、まとめと発表などのフェーズがありますが、それらを円滑に進めるための簡単な予備学習も必要だと感じます。正直、そこまでの時間はない、あるいは大学レベルの内容だと言われるかもしれませんが、、、。

例えば、これらのフェーズでおそらくチームに分かれて議論を行うと思います。その際の作法やファシリテーションのやり方、何のための議論なのか(意思決定、アイデア出しなど)を共通理解した上で行うことが重要だと思います。今回の発表で特に感じたのは、競合や他事例の調べ方、ターゲット理解、発表の仕方などを学ぶと、さらに発表が魅力的になるという点です。もちろん、これらを先生が担当するのは難しいと思うので、外部の協力を仰ぐのも良い方法です。それによって地域との関係性も築ける可能性があります。

教わり側から教える側へ

今回の最終発表は三年生の受験が本格的に始まるこの時期に行われたと思いますが、もう少し前倒しして、三年生が下の学年のメンターをやる機会があると、さらに探究学習の本質的なものが生徒自身に見えてくるかと思います。自分が経験したことを下級生にアドバイスしたり、一緒に教える側として考えることで、新たに見えてくる課題もあるでしょうし、自分たちの発表に対しても新たな見解が生まれると思います。

探究学習は始まったばかりの取り組みで、これから色々と改善されていくと思います。また、今回いろいろと勝手気ままに書きましたが、限られた時間の中で他の科目もある中でこのひと科目のためにそこまで時間を割けないという現場の方々の意見も理解しています。あくまで個人的な意見です。笑

探究学習を他の授業でも応用

とはいえ、探究学習的なマインドで他の授業を行うアプローチもあると思います。今回、お邪魔した北高では先ほどの動画にもあるように英語の授業でChatGPTを活用しています。決して、答えを導き出すのではなく、アシスタントとしての活用です。そこから、新たな疑問が生まれ、それを調べ、その教科を好きになる生徒もいるかもしれません。それもある意味、探究学習だと思います。

また、国語の授業です。この文章の作者の意図を答えなさい、的な問題をよく目にしますが、これはあくまでも採点するための問題です。作者が本当にそこまで理解して書いているのか?はたまた作者は自分の考えを読者に知ってほしいのか?などもあると思います。
そんな中、僕はピースの又吉さん演じる髑髏万博先生のインスタントフィクションシリーズをお勧めします。本当に短い文を髑髏先生は独自の目線で解説してくれます。おそらく、作者の意図を遥かに超えていると思う反面、この文章でここまで話を広げられるのはすごいと感じます。

現状よく聞く問い、「作者の意図を答えなさい」と髑髏先生のように「あなたはどう思いますか?」は決して両立できないものだとは思いません。ただ、先生の負担は増えてしまいますが、、、。
「本てこんな読み方をしてもいいんだ」、と思うことで才能が開く生徒もいるかもしれません。

さいごに

今回、いろいろと書きましたが、これはあくまでもある程度勉強が進んでいる学校に関して書いたものです。
正直、僕の母校である工業高校の定時制で同じことができるかと考えると、おそらく難しいと思います。それはそれで彼らにあった探究学習があると思いますし、そんな学校も今後サポートしたいと思っています。
また、せっかく自分たちで勉強する力を養う良いプログラムが、結果として他の科目同様に採点可能な項目になってしまわないことを願います。

今回はかなり自分本位な内容ですが、決して先生方や学校教育に対して否定ではなく、外からだからこそ気がついた点を書いたものです。
了承ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


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