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【エッセイ】くりぃむしちゅー
「くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン」
ラジオ好きの間では伝説とも言っていい番組だと思う。
ただ、この番組が実際にレギュラーで放送されていたころは、僕はまだまだちんちくりんの学生であり、その当時は今のラジコなどタイムフリーで聞ける便利なものはなかったため、聞きたい気持ちは山々だったが、聞くことができなかった。
そんな伝説の番組が、先週復活したのだ。レギュラー放送が終わってから何度か不定期に放送されていたようだが、じっくり聞けたのは今回が初めてであった。なぜなら、ラジコプレミアム会員の僕にはもう聞くことができない番組などないからね。
長めのオープニングトークから始まったのはいいものの、中盤以降は身内ネタの嵐であった。
ラジオにおいて、この身内ネタは賛否両論あるテーマだ。
友人にラジオを聞いてみるようにおススメしても、ほとんどの友人がはまらない理由の一つに身内ネタがある。
パーソナリティーはテレビではできないような、コアな話をラジオではすることが多い。そのコアな話の代表例が身内ネタである。普通にテレビを見ているだけでは知ることができない、パーソナリティーの家族や友人、学生時代の話などを何度も繰り返してすることにより、リスナーの間ではそれらがテッパン話となり、はがき職人の方々はそれをネタに大いに掘りこんでくる。ナイティナインのオールナイトニッポンの岡村の高校サッカー部の話はその典型的なものだと言える。
つまり、それらの話は一回聞いただけではわけがわからないのだ。初めて聞いたラジオで”サブゲ”の話をされても理解ができないのに無理はないだろう。
ただそんな中で、今回聞いたくりぃむしちゅーのラジオの身内ネタは本当に笑わせてもらった。特に2人が学生時代によく行った中華料理屋”桃花園”の話は、噂には聞いたことがあったため、「やっと本物が聞けた!」と嬉しくなった。
”油まみれでもたれられない壁” ”240円の味のない天津飯” ”ラー油で味付けする” ”火の通ってないチャーハンの玉ねぎ” ”お湯に麺を入れただけのラーメン”
最高だった。
僕はこの身内ネタを理解できたときの感覚が大好きだ。なんか、身内ネタがわかって初めてリスナーの仲間に入れてもらえたような気もする。
僕は、”ラジオ聞いてみたいな” ”一回聞いたけど面白くなかったな”
などと思っている人には、最低でも3週分は聞いてみてくださいと言いたい。すると最低でも1つは身内ネタに出会えると思う。
”これ先週言ってたやつやん”
そう思えたらラジオがどんどん楽しくなると思います。
ラジオって最高ですよ。
完