Chromebookは人を選ばない

前にChromebookでできることを語ったときに、別にChromebookじゃないとできないことがあるわけでもなく、そしてChromebookだけでは完結せずにWindowsパソコンを立ち上げないといけないこともあると話したことがあります。

実際のところ、自分もChromebookと同じ値段でバッテリーが長持ちで、同じくらいのレスポンスのあるWindowsノートパソコンがあれば、そちらを購入する選択をするのかもなと思うことはある。少なくとも現状そうではないからChromebook一択になっているのだけど。
でもそれは自分がある程度こういうガジェット機器系に明るいからこそ言えることなんだと思った。
Chromebookのことを調べれば、いの一番に出てくるおふぃすかぶさんのブログに、それを確信した一節がある。

特に他OSと比較しての「あれがダメ」「これが出来ない」「この辺りがクソ」といった感想とともに、結論としては「仕事では使えない」となるのですが、眺めていて一つの視点が欠けていることが多いなぁ、と感じるのです。それが、

それはあくまで「あなたの仕事や趣味、生活において」という前提ですよね?

まったくその通りだと思った。詳しい人がどんなに使えない、あれもこれもできない、って言うけれど、なんでもできることがそんなに良いことなのか。自分のしたいことだけ動けばいい、と思う人だっているのではないのか。

自分が想像したのは銀行のATMだ。
銀行に来た人のほとんどは預け入れるか、引き出すか、振込をするか、できることなら残高の確認や通帳記入をするか。そのくらいでいいはずだ。だから、ATMの前に立ったときにボタン配置としてもその5つは目立つように配置している。
だけど、これが何でもできるようになってくるとごちゃごちゃしてくる。宝くじが買えたりローンのカードが作れたり投資信託ができますだとか、一つ一つATM内でアプリとして独立して階層が深くなってしまったら、単に引き出しをしたい客にとってはたまったものではない。下手すればどこか一つの機能にセキュリティ的な穴が発生してウイルスが入り込んでしまうかもしれない。
ガジェット系に疎い人は、本当に疎い。分かってる側からしたら引くくらい疎い。目の前にエラーの内容が表示されているのにその内容すら見えていない。いや書いてあるとおり残高が足りないんですよと言ったところでようやく理解する。

そんな人には、Windowsパソコンを渡したところで理解するには時間がかかる。多少使えたところで、セキュリティに不安が付きまとう。
わかる人だけでやっているのは勝手にすればいいと思うが、わからない人を一斉に管理する側のことも考えてやって欲しい。サポートするのって本当に骨の折れる作業なのだ。
Chromebookであれば、もちろん覚えなければいけないことは多少はあるが、Windowsほどアップデートやセキュリティに気を使うことはない。企業ユースなら一括管理だってできる。
それですら、Googleが結局データを握っているから信用できない、って話であればもうどうしようもない。Windows使っていても似たようなものだと思っているけれど。

結局誰でも使える、人を選ばない端末がないと、会社規模の場所ではどうにもならないと思うのです。今や使うソフトだってインストールする形のものはよっぽど専門的なものでない限り、必要ないのだから。

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