マジックの本を称賛するだけの文章(ゾディアック サイコメトラー/付:リーディング超入門「人は心を読まれたがっている」)

注意:この文章ではただ私が私の感じるままに、マジックの良書を褒めるだけの文章です。

タイトル: 『ゾディアック サイコメトラー/付:リーディング超入門「人は心を読まれたがっている」』
著者: 下村知行
出版年: 2024年
ジャンル: メンタル

『ゾディアック サイコメトラー/付:リーディング超入門「人は心を読まれたがっている」』は2024年に発売された書籍で、日本の下村知行氏の作品が掲載されています。

下村氏は元々テンヨーに所属していたクリエイターであり、「ドリームサイコメトラー」や最近復刻した「ピラミッドミステリー」の考案者でもあります。過去にも下村氏の作品については掲載していますので、そちらもあわせてご確認ください。

話を本書に戻します。本書は下村氏の最新作であり、星座や血液型などの占いにも関わりが近い題材をテーマにしています。
本書にはタイトルでもある「ゾディアック サイコメトラー」に加え、マジシャンに向けたコールドリーディングに対する入門的な内容が掲載されています。この文章では「ゾディアック サイコメトラー」についてコメントしたいと思います。

「ゾディアック サイコメトラー」は本書の中心的なコンテンツです。星座と血液型がランダムに書かれた4枚のカードを使うことで、マジシャンは観客の血液型(または星座)を当ててしまいます。星座や血液型は事前に調べられますが、観客はその場でどちらかを選んでおり、事前に調べられないものまでを当ててしまいます。
加えて、観客が見ている面を一度も見ずに当ててしまうことから、とても考え尽くされた構成になっています。私は2024年11月に開催されたレクチャーにも参加しましたが、単にカードを媒介として観客の考えている星座を当てているようにしか見えませんでした。
内容もクラシックながら斬新なものになっていますので、マジックを長年愛好している方でも新鮮な驚きを感じられると思う作品です。

最後に、本書に言及するうえで付記されているコールドリーディング超入門も興味深い内容だと思います。これは、星座や血液型といった現在のテーマになっているもの以外を当てることができる手段の一つです。すでに一般書籍でも名前が出てくる手法であるため知名度は以前に比べて高くなっていますが、今でも強力な手段だと思います。本書ではコールドリーディングをマジックに活用する上での一歩目を提供してくれます。今回の「ゾディアック サイコメトラー」では、ことさら親和性が高いものだと思います。そういった意味では、本書はコールドリーディングの方法とコールドリーディングに慣れ親しむための手段を与えてくれる本となっています。

まとめると『ゾディアック サイコメトラー/付:リーディング超入門「人は心を読まれたがっている」』は日本の下村知行氏の作品「ゾディアック サイコメトラー」を学ぶことができる書籍であると同時に、「当てる」という一点において更なる知識を得ることができる有用な書籍です。演出も演じる側によって様々なやり方をとることができるため、マジシャンにもメンタリストにも幅広い層にオススメできる一冊となっています。

以上が『ゾディアック サイコメトラー/付:リーディング超入門「人は心を読まれたがっている」』について勝手に本を称賛した文章でした。この文章は決して書評ではありません。ただ褒めるだけの文章です。力不足ながらも、この本が持つ魅力の一片を伝えられれば幸いです。


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