中﨑史菜

フリーランス。2回目の大学生。 をかしな編集部主宰(https://wokashiya.jp/) Twitter(https://twitter.com/fuminakazaki) 好きなもの(アジフライとレモンサワー)

中﨑史菜

フリーランス。2回目の大学生。 をかしな編集部主宰(https://wokashiya.jp/) Twitter(https://twitter.com/fuminakazaki) 好きなもの(アジフライとレモンサワー)

マガジン

  • インタビュー記事

  • 家族のこと

    生真面目な父と、破天荒な母と、可愛くって、でも憎たらしい祖母と、悔しいけどすごい祖父。そして、心も身体も大きいパートナー。ここでは、家族に素直になれるから、書こうと思います。

  • シリコンバレー滞在記

    2018年6月〜9月、仕事を辞めてシリコンバレーに渡りました。 初めての海外長期滞在を自分目線で綴っています。

最近の記事

  • 固定された記事

下山田志帆のカミングアウト【これまで編】

「自分にインタビューしてくれませんか」 慶應義塾大学ソッカー部女子の後輩・しも(下山田志帆)からそんなラインが来たのは1月のこと。 しもは大学卒業後、ドイツのサッカーチーム「SVメッペン」に所属してプロとしてサッカーを続けている。 「いいけど・・・急にどうした?」 「今後LGBT関連の活動に参加していくにあたって、自分のセクシャリティとか想いとかを文章にしてみたんです。でも自分をうまく出せなくて。それを史菜さんなら引き出してくれるんじゃないかと思って。(笑)」 しもが女

    • きみが産まれるまでの250日

      ※「仏」とは夫のことである。 2020年2月5日(水) 生理が3日遅れるという非常に珍しい事態。仏が出張なので、この間に確かめておこうとエムザ(東京で言うところのマルイ)の地下にある薬局で妊娠検査薬を買う。5種類もある中で、唯一「オムロン」という馴染み深いメーカー名を見つけて購入する。悪いことをしているわけではないのに、なぜかレジであたふたしてしまう。 2020年2月6日(木) 実は昨日の夜も検査薬を試してみたのだが、狙いが定まらず「尿をかけないでください」の部分にか

      • マイナス36度極寒年越しモンゴル旅

        「年越しはモンゴルでしよう」その提案に、二つ返事でOKした。新婚旅行第二弾で、行ったことのない国に、しかもあんまり誰も行かないところに行くなんて粋だ。 飛行機もホテルも年末年始にしては安かったので即予約。(往復、5泊6日1人8万で収まった) モンゴルについてのリサーチを始めると、 「12〜2月ごろは一年で最も寒く、マイナス20〜30度になります」ほぅ。道理で安いわけだ。 これから極寒のモンゴルを訪れる人のために書いておこう。まず、ユニクロに行くべきだということを。 ・

        • わたしのお仕事|2018秋〜2019

          自分の仕事を把握しきれなくなってきているので、アタマの整理のためにまとめてみました。 <WEBメディア運営>2019年4月にWEBメディア「をかしのカンヅメ」を立ち上げ、”人生における選択肢”をテーマにインタビュー記事を掲載しています。インタビュー、文字起こし、記事執筆、一部写真撮影を行なっています。 創刊の想いはnoteにまとめました。 <雑誌>PHP研究所発行の雑誌「Voice」にて、掲載実績があります。シリコンバレー滞在時に出会った方々にインタビューを行い、執筆し

        • 固定された記事

        下山田志帆のカミングアウト【これまで編】

        マガジン

        • インタビュー記事
          1本
        • 家族のこと
          7本
        • シリコンバレー滞在記
          51本

        記事

          ドクター・高松と、ばあちゃんのかぼちゃと、皆勤賞と

          高校を卒業するまでの私の自慢は、一度も学校を休まなかったこと。風邪をひかない強い身体が自慢だった。 だから、上京して2ヶ月経ったある日、頭皮がヒリヒリと痛み出した時も、太陽を浴びすぎたんだろうと気楽に構えていた。 そのヒリヒリが激痛に変わり、病院が大嫌いな私がようやく病院に赴くと、先生は「帯状疱疹ですね。昔は入院しないといけない病気だったんですよ。我慢せずに来てくれてよかったです」と優しく説明してくれた。 一人暮らしをしていたマンションの隣駅にある「ドクター高松」という

          ドクター・高松と、ばあちゃんのかぼちゃと、皆勤賞と

          涙腺の締め方

          涙はめったに流さない そんな人が羨ましい お涙頂戴のCMも、全米が泣いた!な映画も必ず泣いてしまう。時々、予告編で泣いてしまうもんだから、自分の涙腺の安っぽさに辟易する。 どこかで監督やプロデューサーが見ていたら、 「くっくっく。あいつ、狙ったところで泣いてやがる」と笑われているに違いない。 本当に良くない。 道徳の教科書を読んで、よく泣きそうになっていた。でも、「道徳の授業を真面目に受けてるやつが笑われる」風潮があったから、そんな教室の雰囲気に負けないように、泣いて

          涙腺の締め方

          うちのばあちゃんは、毎晩ビールを1本空ける。

          「今日、何飲む?」 このセリフから我が家の晩酌は始まる。 完全なる亭主関白の祖父と、チャーミングな祖母と、生真面目な父と、おしゃべりな母と、私。 亭主関白の祖父にお伺いを立てて、その答えがビールならビール、日本酒なら日本酒から夜が始まる。 常にテーブルにアルコールがあることを、「当たり前」だと思っていたがどうやらそうではないらしい。世間には「休肝日」という概念や、アルコールを飲み過ぎると眉をひそめられる傾向があるらしいのだ。 でも、我が家でアルコールを飲まないということは

          うちのばあちゃんは、毎晩ビールを1本空ける。

          「家に住む」ということ

          家に住む上で大切なのは「気づくこと」なんだ、ということに気づけたのは、久しぶりに富山で暮らすようになったのと、結婚したのと、シェアハウスを始めたからだと思う。 昨年富山暮らしを再開し、今年入籍して別居婚を始めた。それと同時に、東京で友人とシェアハウスも始めた。 イマドキの言葉でいうと「多拠点居住」とか「3拠点生活」とかいう表現になるので、自己紹介の時はそれを使っている。 どれも自分の家でありながら、どれも自分の家ではない感覚が非常に面白い。今は3分の1ずつ富山(祖母宅)と

          「家に住む」ということ

          下山田志帆のカミングアウト【ここから編】

          【これまで編】でこれまでの人生を語ってくれた、大学の後輩・下山田志帆。 これからどんな活動をしていくのか、「下山田志帆のここから」を聞きました。 ▼拠点をドイツから東京へ史菜:今ドイツでサッカーしてるじゃん?東京にも住んでたことがあって、実家も別にあるでしょ?拠点問題は今後どう考えてるの? 下山田:実は、来季日本に帰るんですよ。ドイツのサッカーに不満があるわけではないんですけど、2020年の東京オリンピックに向けてLGBTの活動が各地で活発化してる絶好のチャンスに日本にい

          下山田志帆のカミングアウト【ここから編】

          結婚して3拠点生活を始めます

          「史菜の彼氏、仏じゃん」 これは、わたしが1000回以上友人から言われてきた言葉である。その仏彼氏が彼氏である内にnoteを書こうと思って、パソコンに向かっている。 エピソードを羅列するとわかりやすい。 ・「誕生日をお祝いするから今度の3連休は空けておいてね!」と言いながら、仕事が終わらず全く構えない私を「大丈夫。まだ笑顔が出てるから余裕あるじゃん。まだできるよ」とずっと隣で応援していた。 ・「会社辞めて、とりあえずアメリカ行ってくる!(全部決めた後の事後報告)」と言った

          結婚して3拠点生活を始めます

          スタバで合計777円になった日

          アメリカでできた母親と同い年の親友が、富山に来ていた。 もう日本を離れて随分長い彼女は日本に「帰国する」という表現を頑なに使わない。もう帰る場所ではないみたい。だけど、アメリカ国籍をとることはせずにグリーンカードでアメリカに住んでいる。 いつも一筋縄ではいかない問いを私にぶつけて、しかも「5歳の子供にもわかる表現で答えて」と言う。そして「うーん、うーん」と一緒に悩む。その時間が私は好きだ。 「ねえ、史菜ねーちゃん。結局、人生お金なの?」って5歳児に聞かれたらどう答えるの?

          スタバで合計777円になった日

          「をかしのカンヅメ」創刊の想い

          私には10歳下で生まれた時に病院で立ちあったいとこ(姉)と、12歳下で同じ申年のいとこ(妹)がいます。 2人は、チャックのYKKで有名な富山県の黒部市というところに住んでいます。 ひとりっ子の私にとって、2人とも可愛い妹のような存在。 私のことを世界で唯一「ふーさん」という敬称で呼んでくれる存在。 そして、一度も一緒に住んだことはないし、決して頻繁に会っている訳ではないけれど、特別な存在。 (姉)は小学校中学校と成績優秀。手先の器用なおばさんの血を引いて、裁縫をさせて

          「をかしのカンヅメ」創刊の想い

          紙様仏様

          「フリーライターとして活動しています」というと、 「なんの雑誌に書いてるんですか?」と聞かれることがある。 これだけWEBメディアが溢れている時代だけど、いまだに 「モノを書く=紙媒体に書く」 というイメージがあるのかと、とても驚いた。 紙の時代は終わるだの、本は儲からないだの、色々言われているけれど、ライターは紙に言葉を載せる職業というイメージはまだ強いみたいだ。 ・・・「みたいだ」とか冷静さを装って書いているが、 いつか紙に自分の名前で文章を書きたい!という気持ちが

          紙様仏様

          店主は酒が飲めない。

          いつか居酒屋やってみたいなぁ。 立ち飲み屋とかできたら最高だなぁ。 そんなことを考えていたら、友達のイベントで立ち飲み屋を開くことができた。 富山県南砺市の福光で、一夜限りのオープン。 立ち飲みバーすてっぴぃ。 もともと呉服屋さんだったという、ビッグなおうちの一角をお借りした。 (ビッグ過ぎて、蔵が2つある) 机は、家具屋さんと友達が手伝って一緒に作ってくれた。 (店長、言われるがままにやすりがけ) センスのいい方ばかりなので、赤提灯も看板も、チラシも最高な感じに。

          店主は酒が飲めない。

          じゅんじゅんの元気を測る方法

          うちのじゅんじゅんは、せっかちだ。 じゅんじゅんというのは私のおばあちゃん。 12時からの予定のために、8:30ごろからソワソワしだす。 9時には玄関に荷物が置いてある。 10時ごろにはすべての準備が完了して、食卓に座って時がくるのを待つ。 次の日一便で帰る友達が泊まりに来た時は、午前3:30に起床して朝ごはんを作っていた。 そして、カレンダーをめくるのがはやい。 1月29日くらいに2月にしてしまう。 じゅんじゅんはずいぶん前から足が痛いと言っていて、 去年の末くらい

          じゅんじゅんの元気を測る方法

          ちょっと気持ち悪いけど、自分の文章に元気をもらう

          大学時代所属していた部活で、毎週部員がバトンを繋ぎながら「リレー日記」というものを書いていた。 部員が30名くらいいたから、なかなか回ってこない。だからこそ、その1回に気持ちを込めまくって書いていた。 自分に酔っていると言われればそれまでだが、その文章を未だに読み返しては、熱く過ごしたあの4年間に元気をもらっている。 毎回サイトに飛んで、過去を遡るのが面倒になったので、ここに転載していつでも戻ってこられるようにしておく。完全なる自己満。 1年生の時のサイトは、すでに消えて

          ちょっと気持ち悪いけど、自分の文章に元気をもらう