紙とエクセルからの脱却!? 福祉事業所の社内DX化のススメ~サスケWorksのダッシュボードを使って分析してみる~
こんにちは、グルホネットの中の人の祖父江です。
2022年2月に障害福祉事業所(就労支援事業所)に入社し、今はポータルサイトのコラム作成を担当しています。
Webポータルサイト『障がい者グループホーム検索サイト グルホネット』の裏側で縁の下の力持ちとして活躍してくれているサスケWorksの活用事例紹介も第6弾となりました。
今回は、登録している情報を一目で比較分析できる便利ツール、ダッシュボードについてご紹介します!前回から引き続き、オープンデータを使って、ダッシュボードを使うとどんな分析ができるのかについても解説します!
ダッシュボードってなに?
作ったアプリのレコードの情報を集計した結果や動画、特定の条件で絞り込んだリストなどを、アプリのトップページ(ダッシュボード)に表示できる機能です。収集したデータを分析し、集計表や表、グラフといった視覚的に分かりやく可視化してくれます。
ダッシュボードのメリット
リアルタイムで情報を共有できる
いつでも、どこでも、誰とでも同じ情報を見ながら状況を把握できるってとっても大切なことですが、情報がデジタル化していないとなか難しいですよね。また、情報が共有されていても見てすぐ判断できるくらいに情報が集計されていたり、ほしいステータスだけ絞り込みされていたらとてもいいと思いませんか?それができるのがダッシュボードです!
欲しい情報にカスタマイズができる
フィルターや検索で情報を絞り込みしなくても、自分の欲しい情報に合わせてダッシュボードをカスタマイズできます。これにより、必要な情報に素早くアクセスして、次の行動を起こせるようになります!設定によりますが、日付が遅延しているとか、検討中のまま止まっているといった、そのまま放っておかないほうがいい状態のままになっている顧客が一目でわかるようになります。
レポートを作成する手間が省ける
データを手動で集めてレポートを作成する手間が省けます。ダッシュボードから直接、必要なレポートを生成すれば、常に同じ条件で比較できるため、進捗や変化も分かりやすくなります。
コラボレーションの促進
チームメンバー間でデータを共有しやすくなり、コラボレーションが促進されます。共有されたダッシュボードを通じて、チーム全体で一貫した情報を持ち、意思疎通が改善されます。
ダッシュボードのデメリットと対処法
データが十分に蓄積されるまで活用が限定される
新しいアプリでは、レコード情報が溜まっていないので、ダッシュボードが提供できる情報が限定的になり、思ったような活用ができない。
対処法: 情報が溜まっていくような管理アプリの場合、初期段階ではダッシュボードは必要ないでしょう。ダッシュボードのあるなしは設定で切り替えることができるので、情報が蓄積されるまで使わないという選択も可能です。
おススメの活用法:オープンデータのようにあらかじめ大量のデータが用意できる場合は、ぜひダッシュボードを使ってデータの傾向を分析してみましょう。
専門的な知識が必要になる場合がある
ダッシュボードを有効に活用するためには、どんな項目ならダッシュボードに出せるのかを知っていることが必要で、蓄積していくデータをどのように活用するのかをあらかじめ決めたうえでアプリを作成できるとその後の活用が楽になります。
対処法: サスケworksの場合、ラジオボタン・プルダウン・チェックボックスで項目を設定したデータについては円グラフや棒グラフでグラフ化することができます。その他、未対応、対応中といった状態ごとにレコードを一覧で表示することもできます。
間違ったデータ切り出しによる誤解の可能性
データの切り出し方が間違っていると、誤った情報や解釈が生まれる可能性があります。これにより、誤った意思決定を招くことがあります。
対処法: 良くも悪くも、ダッシュボードで加工された状態のグラフや一覧は、作った人がどう集計するかによって値も見え方も変わってきてしまいます。ラジオボタンやプルダウンのように1レコードにつき1つしか選択できない情報は、集計しても誤差は出ませんが、チェックボックスのように複数選択できる場合は、集計した時にレコードの数と合計数があわなくなります。この点を理解したうえで、どのようなグラフが適切なのか試してみましょう。また、数字のトリックに惑わされないように、元データが何を集計した結果なのかをチームで共有しておくことも必要だと思います。
ダッシュボードの活用方法
ここでは、ダッシュボードを活用してどんな分析ができるのかをご紹介します。
目標設定と追跡
アプリの特性や管理項目に合わせて目標を設定し、ダッシュボードを利用して、これらの目標の進捗を共有する。
市場動向の分析
地域性や商品やサービスの販売状況を管理しているなら、市場の変動や顧客の行動パターンを追跡し、市場のトレンドに迅速に対応する。
リソースの最適化
進み具合が悪い業務や、失客の理由といったものを管理することで、リソースの配分を変更したり、コスト削減や効率向上のための調整を行う。
顧客サポートの改善
顧客からのフィードバックやサポートの状況を追跡し、顧客満足度を向上させるための改善策を検討する。
オープンデータを使って市場分析をしてみる
前回、前々回では、オープンデータを”そのまま”活用するために、データの状態の確認や、サスケWorksでのアプリ作成について解説してきました。
ここでは、誰でも使えるオープンデータを使って、サスケWorksにデータをアップロードした後に、どんな分析が可能かをご紹介します。
※項目ごとの設定方法は 上記の~サスケWorksのAI自動作成機能を使ってアプリを作ってみる~で詳しく解説しています。
指定機関ごとに事業者数を集計する
オープンデータには、その事業所を認可した指定機関の情報が含まれています。そのため、どの地域にどれだけの事業所数があるかは簡単に集計することができます。
登録時期・廃業時期の情報からエリアごとの事業所数を把握する
発展形として、開業時期・廃業時期の情報を追加すると、どのエリアで競合が増えているのかといった分析もできるようになります!
※この情報はオープンデータの中には記載がないので、古いデータと新しいデータを比較して新規開業事業所と廃業事業所を把握しています。
左から
緑:2023年4月~9月に廃業
青:2023年4月~9月に登録
紫:2022年10月~2023年3月に廃業
桃:2022年10月~2023年3月に登録
と並んでいます。
ここから、2022年10月~2023年3月まで大阪市内で登録・認可された事業所がたった半年で約100事業所あることがわかります。
加えて、レコード情報を見ることで、どのエリアが特に多いのか、運営母体はどんな事業所かを詳細にみていくこともできるでしょう。
上記の例は一例ですが、データがある程度揃っていれば今回ご紹介したようなデータ分析は簡単にできますし、情報が更新されたとしてもリアルタイムで情報を反映してくれるので、今後の動きをどう変化させていったらいいのかといった検証もやりやすくなると思います。
マーケティングが足りないと言われている福祉分野で、こういった分析を元に事業計画を立てるだけで、他社とは違う結果が得られる可能性が高まると思います。
是非、活用してみてください!
さいごに
この記事は、私個人が勝手に書いているわけではなく、会社に了解を得て作成しています。「どんな形であれ、グルホネットの宣伝になるのであれば、やってみれば?」と、軽く二つ返事で了解してくださった当社の社長、かなりイケてるでしょ⁉ せっかくなのでTikTokを宣伝しとこう。
グルホネットって何?
今更ですが、私がコラムを担当しているグルホネットをご紹介します。
2023年10月~新サービスも始まったので、障がい者グループホームを運営されている方や、周辺事業者様にぜひ見ていただきたいです!
グルホ研究会も運営しています!
グルホ研究会は、障がい者グループホームの事業者様向けのオンラインコミュニティです。毎月オンライン&オフライン交互にイベントを開催しています。次回は2024/3/21(木)14:00~千葉県船橋市で開催!お申込みはPeatixで!
【3/21(木)千葉県開催】報酬改定の最新事情~多角化経営とその収益構造~
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