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人との距離感

カウンセラーの先生は相づちをうんうん、と聞いてくださるので話すのが気持ちいいです。それは先生の仕事なので、頭ごなしに否定をすることはないし、私に気持ちよく話をさせてくれます。それをわかっていても楽しいし、話を聞いてもらえるって嬉しいです。

私と先生は、先生と患者という関係以上にはなりづらいんですが、聞き上手な先生と
勝手に仲良くなれそうな気がしてしまって、もしかしてお友達になれるかな。という思いが過ぎる事があります。

でもそれは、勘違いです。先生はそれが仕事だからしてくれているのです。

私も生徒や観客の中にその境界線を越えようとしてくる人がいます。優しく日本語を教えているのも、丁寧に優しく接するのもそれはその人が生徒やクライアント、お客様、または患者であるからです。そこに金銭の授受があるから。

ごく稀にそれ以上の感情がある事やそれ以上の関係に発展することもありますが、それは相手との気持ちが合致した時のみなので、確認をする必要があります。相手にその気持ちがあるかどうか、そうでないとそれは完全に一方通行の気持ちです。

それを忘れてはいけないです。

簡単に会えてしまうアイドルに対して恋愛感情を抱き、勝手に自分を好いてくれていると思ってしまうオタクの人によくいます。

私も結構、その境界線を相手が飛び越えてくるのを嫌だなと思っても、断れず受け入れてしまうことがあり、後からストレスになることがあります。


NYに来てからのライブのお客さんの1人が私ともっと近しい友達になりたい。と思われて、一度、仕事後にご飯を食べに行ってしまった事から、彼女との間に境界線を引くのが難しくなってしまいました。ライブ後にどこかに行ったり、普通の日にも遊びの誘いを受けたりするのが普通になってしまいました。私はお客さんとして彼女に良い顔をしていますが、個人的には全く彼女と話が合わなく、楽しくなかったんです。どんな相手との境界線も簡単に飛び越えてくる彼女は、空気も読めないので、自分の話が多く、自分のスマホにある昔の自分の写真を見せながら延々と話してきます。私の興味がとっくに削がれていることも感じられずに。


私はもう彼女と出かけないでしょう。


でも、彼女は次はいつにする?と距離を縮めてきました。

相手との間に境界線を引くのは、共依存の母とずっと付き合ってきて、受け入れるのが癖になっているわたしには難しい作業です。母ほど私に利益をもたらしてくれる相手では無いので、少しは楽に線を引けるはずなんですが、境界性人格障害の人は言葉巧みに、ほんのすこしの隙をついて、私の心に滑り込んできます。

新しいルームメイトがまた同じようなタイプだったので、またかれこれ4ヶ月くらい闘っていましたが、遂に出て行くそうです!やったー!!

私はあなたの思い通りじゃない。思い通りにはならない。そんなことを言うと、私も違うと言って、非常識な態度を取りそうな人。私が彼女に注意したり求めたりすることと彼女が私に求めることには歴然の差があります。でも彼女にはそれは理解できません。私が何かを注意すれば、同じ分だけやり返してきます。

とてもめんどくさいし、読解力も理解力も無いので、メッセージなどは無視することにしました。論破しようにも言葉の意味を歪曲して受け取り、脱線しまくりで理論が通らないから、時間の無駄なんですよね。

加えて、極度のOCD過ぎて無理。

 心を鬼にして、相手を突き放すことで相手との距離感を確立しました。

3年の間に7回も引っ越して、その全てがルームメイトのせいでしたって言っていた彼女を思い出し、私が8人目のルームメイト、彼女は自分の周りの人にルームメイトのせいで引っ越さなければいけないとすがりついているんだろう。依存性があるから、似たような人か、頼られるのが趣味な友達しかいないだろう。何回目の引越しで自分に非があると気づくことができるかな。


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Meg NY帰りシンガーのひとりごと。
NYでフリーランスのライターと日本語の先生をしています。どこまでも自由になるため、どこにいても稼げるようなシステムを構築しようと奮闘中。