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蒼き銀河の呼びごえ



幾千億の時を越え

日ごと夜ごとのささやきを

うつつに結ぶ石ひとつ

蒼き銀河のことづてに

星のなぎさのうたを聴く

夢まぼろしの波のまにまに


はるかな宙(そら)の呼びごえに

むねの記憶はめざめゆく

あるかなきかの風の香に

またたく星の声をきく

みをしる天(あめ)のささやきに

ことばひとつの宿る月かげ


蒼きことばの絃に寄せ

結ぶひかりのことたまを

しるす言編みこと綴り

石をまくらに時ねむり

開くまなこにすがた舞う

言の葉うたういろと色とに


映しうつされこころ音(ね)の

蒼きさざなみさざれ石

とほきふるさといま此処に

いざなう声の魂むすび

ゆくは明日の水脈(みお)の声

咲くはこころのひとみの色に


うつつは巡るうたの音(ね)に

寄せては返るうらおもて

なみだのあとに水脈を聴く

しずまるこころ歌に染む

ねがいの星の言伝(ことづて)を

こころの声と石は詠いて


星は遥かな有磯海(ありそうみ)

こころの色もこくうすく

咲きてひとつの契りうた

声のみちひきいまここに

ひかるあしたの珠ひとつ

こころに贈る魂(たま)の瞳と














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