ちいさな神さま
刻と時とをつなぐもの
星と星とをつなぐもの
大地を語り風に見る
たぎる言葉の一念を
身にも空にも打ち鳴らす
大きな意思の瞬きを
ちいさな神の伝令は行く
えにしの糸をつなぐもの
人と言葉をつなぐもの
風の語りに時をこえ
奇(くす)しき夜の夢のなか
走る言葉のただなかに
燃ゆる想いの霊振りのみち
幾千億の時をこえ
姿を変えて身に宿る
いにしえよりの使者たちの
智慧と秘密のはからいを
ながき眠りの夢にみて
ひらく明日の咲くは言霊
宙(そら)より来たる者たちの
ひかる言葉にともされた
むすぶ明日のかぎろいに
秘されし歌の風のいろ
躍る想いは香りたち
夢にはあらじと歌は語りて