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スポーツよりも自然な遊び シュタイナー教育 0~7歳 ⑩ 生活

昨日は、室内の遊びについてでした。
最近は小さいころからスポーツをさせるご家庭も多いと思うのですが、
7歳より前は、スポーツよりは、自然の中で遊ぶ方が良いのです。

スポーツだと、決まった身体の部位を人間が決めたフィールドで使うことが多くなりがちです。

まだ小さい人たちは、もっと自分で自分を
地上にアジャストする方法を
いろいろ試しながら見つけていく方が大事です。

この時期は、すべすべした平均台の上をまっすぐ歩くよりも
凸凹した地面や、木の上を歩く方が、
足の裏から色々な刺激を受けて
想定外の経験をする方が、
運動感覚や、平衡感覚が発達します。

ここで言う運動感覚は、
シュタイナーの12感覚の中の自己運動感覚です。
12感覚の中の下位感覚として

下から、
・触覚:    自分の身体の境界線がわかる
・生命感覚:  身体の秩序が乱れると感じられる。
        身体を全体として意識する感覚
・自己運動感覚:自分が動いていることがわかる感覚 
・平衡感覚
が、あります。

この4つの感覚は、特に意志に関わっていて、
内的な感覚で肉体の構造そのもに関わっています。
私たちが生きていくための
基盤となる感覚です。

これらの感覚は、7歳より前に
自然の中で遊ぶことで発達していきます。

この基盤となる四つの感覚を育てることが
人生100年時代を生きる
肉体の基盤を生きることになります。

この観点からも
自然の中で毎日過ごす
森のようちえんが
日本のあちこちで実践されていて
素晴らしいと思います。

でも街に住んでいる子どもたちは
みんなこうした体験をできるわけではありませんよね。

街に住んでいてもできることがあるとしたら、
遊園地に行くよりは、
より自然の中で遊べる休日を
ゆっくりお父さんやお母さんと過ごせたらいいですね。

休みの日にどうするか迷ったら、
人工的なところへ行くのではなく、
より自然な中で子どもを遊ばせる方を選ぶ、
そうしたら
子どもの平衡感覚、運動感覚を育むチャンスになります。

川の土手とか、家の近くで
アスファルトで覆われていないところを探してみると
面白いかもしれません。

きっと大人もリフレッシュできます。

この2冊を買ってみました。
森のようちえんについては、行っていたお子さんが、小学校に行ってみたら、行かなくなった例くらいしか知らないので、勉強します。
たしかに森で毎日過ごすのに比べたら、普通の学校は、面白くないでしょうね……。

12感覚論について
この本では、まだ10感覚しかありません。1909年の講演録。

アルバート・ズスマンの講演録です。


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