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#Bs2021~交流戦を終えて~

皆さんこんばんは、テツ(@Bs_stefen69)です。

ロメロが楽天の一員として動いた1年をまとめた投稿から2つ目の投稿になります。
データを起用に扱うオリックスファンが多いなか、私は印象で語ることが多いです。なので、数字とのギャップを感じる部分があるかと思いますが「学生のガキがなんか語ってらぁ」程度で読んで頂けるとありがたいです!笑
(文章力もないのでほぼ自己満です)
ではさっそく本題に入ります↓


野球の”ミカタ”が変わった

私自身、2017~19年までは全試合チェックするわけでもなくただ現地に行く日を楽しみにしていた野球ファンでした。しかし、昨年から新型コロナウィルスの流行によって自宅にいる期間が長くなり、その影響でDAZNに加入したことで成績を参照しながらシーズンを通して野球をみることが増えました。そして昨季は楽天にいたため、今年のオリックスを今まで違う新鮮な感覚で応援しています。


オープン戦→開幕へ

春季キャンプから野手は太田椋(#31)や紅林弘太郎(#24)佐野皓大(#41)を筆頭に若手のブレイクが期待され、オープン戦でも持ち味を発揮。結果的に上記3人が揃って開幕スタメンを掴みました。

投手はエース格の山本由伸(#18)と山岡泰輔(#19)、ローテを守る田嶋大樹(#29)や山﨑福也(#11)に例年通りの活躍を期待。また、先発転向の増井浩俊(#17)がどこまでやれるかというのも開幕前の期待要素の一つでもありました。

迎えた開幕戦、先発は山本。初回にセカンド・太田のエラーをきっかけに複数失点でいきなりの先制を許し、打の要・吉田正尚(#34)にチーム第1号となる本塁打がでるなどの反撃も及ばず、10年連続の開幕戦黒星を喫してしまいました。

開幕してからはオープン戦で数字を残していた太田、佐野皓、紅林が揃って低迷。10試合を超えてリリーフ陣が崩壊し、さらには新守護神として期待のかかる漆原大晟(#65)のセーブ失敗が続き、代わったT.ヒギンス(#52)も抑えることができず逆転負けになく日々が続いたこともありました。

”0”の壁

期待された若手の不調が誤算となるも、先発陣の奮闘により借金は最小限に抑え、その借金を返済するチャンスが幾度となく訪れました。しかし、借金返済!の勢いをモノにすることが出来ず、頼みの山本でさえ乱調してしまう阿鼻叫喚の試合があり、4月2日以降借金返済はなりませんでした…

新監督の采配に不満も・・・

昨年に比べてれば戦績は優れているものの「勝てる試合をおとす」という状態が続いたこともあり、自身のTwitterアカウントでは太田や紅林を我慢強く起用することや、頓宮のリードに苦言を呈するツイートが多々みられました。なかには感情論で選手を罵倒するものもあり「若人相手に厳しいな」という印象を受けましが、実際かなり野手が足を引っ張っていたのかもしれません。


花開いた中堅と帰ってきたリードオフマン

4月中旬に入ってからは、少ない出場機会で結果を残した宗佑磨(#6)がサード、ラオウこと杉本裕太郎(#99)がライトのポジションを奪取。宗はクリーンナップに繋げる貴重な2番として、杉本は吉田正の後を打つ主砲として成績・記憶ともに良いイメージを残しています。5月の東京ドームで行われた日本ハム戦から、昨年までリードオフマンとして引っ張ってくれた福田周平(#4)が3月以来に一軍復帰し、即スタメンで結果を出しました。

現在では1番福田、2番宗のフクムネコンビが序盤から相手にプレッシャーをかけ、吉田正や杉本、T-岡田(#55)がチャンスで結果を残すという攻撃パターンをよくみます。

チームを牽引するオリックスのバットマンコンビ


再び目覚めたHOMERUN KING

2019年の最終戦、代打として登場したT-岡田に向けてライトスタンドから大声援が送られた。これが引退に踏み切るのを留めてくれたと本人は言う。

2019年シーズンオフにプエルトリコで行われるウィンターリーグに自ら志願。課題を克服し、復活する方法を模索した。翌年の2020シーズンは100試合に出場し打率.256ながらも16本塁打と奮闘、再びチームに欠かせないピースとなった。

復活へ大きく前進した昨シーズンから今年はさらに飛躍し、得点圏打率.400とこれまでと見違えるほどチャンスに強い頼れるスラッガーとして、背中でチームを引っ張ってくれています。

個人的な印象としては、低めの変化球やツーシーム系に手が出なくなったと思います。その分、相手の選択肢を狭めてチャンスボールの確率を上げているようにみえます。これはプエルトリコでのインタビューでも意識していたと言っているので、実際に結果としてでているのではないか、と思います。

後半戦も期待に応える活躍を魅せてほしいです!


また、88年コンビでもある安達了一(#3)が打率.288 出塁率.379と昨季同様バッティングでもアピール。チャンスメーカーとして打線を機能させています。

若返りを狙うなか、ベテランとなる2人が結果で応える面で若手に良い影響を与えてくれていると思ってもいいでしょう。



整い始めた…?リリーフ陣

開幕して序盤は数字・印象ともに悪化の一途を辿っていたリリーフ陣ですが、昨季48登板の山田修義(#57)や火消し役の比嘉幹貴(#35)を筆頭に、金田和之(#58)と漆原はビハインドの登板で、竹安大知(#21)はロングリリーフとして経験を積み、5月以降は全体として落ち着きを取り戻しました。

執念の中嶋采配が・・・

そんななか、中嶋采配を象徴する5月15日楽天戦を紹介します。私も久々の現地観戦となった試合、オリックス先発の田嶋は四死球でピンチを作り失点するものの、相手の作戦ミスや決定打を欠く場面に助けられ5回2失点で切り抜けます。相手先発の田中将大(E#18)に5回まで無失点の完璧な投球をされますが、オリックス2番手竹安が凌いだウラの6回1アウトからフクムネコンビが連打で1,2塁のチャンスをつくると、吉田正がレフトスタンドに3ランを放ち逆転します。1点リードで8回へ…

富山凌雅(#28)が1アウトからヒットと2つの四球で満塁のピンチを招きます。当時ブルペンは比嘉と村西良太(#22)が準備しており、満塁になり中嶋監督が交代を告げた際は私も解説の野田さんも比嘉の登板を確信していました。

しかし、ブルペンから出てきたのは村西。その村西が浅村栄斗(E#3)に対しストライク先行で追い込むと、最後はショートゴロのダブルプレーで大ピンチを凌ぎます。そのウラ、再びフクムネコンビがエンドラン成功でチャンスメイクし、吉田正が倒れるも杉本がレフトへ犠牲フライを放ち貴重な追加点をとって9回を迎えます。ところが、抑えとして奮闘していた能見篤史(#26)が1アウトから2つの四球で1,2塁のピンチを招くと、途中出場の岡島豪郎(E#27)にライト前のタイムリーを許し1点差。なおも1アウト1,3塁…

ここで登板したのはK-鈴木(#30)。スクイズも考えられるなか、小郷裕哉(E#51)に対し全球真っ直ぐ勝負で4球目に153km/hのストレートで空振り三振を奪うと、最後は村林一輝(E#66)にも154km/hのストレートを内角に投げ込みショートライナーに抑え、絶体絶命のピンチを見事な投球で守り抜きました。

(この采配はパ・リーグTVにもまとめられました↓)

攻撃面においても積極的、守備(継投)面でも後手に回らない強気の采配が予想以上にハマる場面が多く、ファンとしても見応えがある印象的な試合が多いです。

全体的に若返りを目指しながら勝ちにこだわることも忘れない、そんな中嶋監督の起用・采配をみるのが楽しくて仕方がない私です(笑)。


勢いを変えたセとの死闘

借金4で迎えたセパ交流戦。1つ目のカードは横浜DeNAベイスターズ。リーグ最下位ながらも強力打線が目を光らせていたことが不安材料でした。その予感は当たり…中10日の山岡をぶつけるも3被弾、リリーフ陣も踏ん張れず大量失点で敗戦スタートとなりました。2戦目は打って変わってオリックスが相手のミスにも助けられながら大量得点。T-岡田は5打数5安打と大爆発しました。3戦目は2点を先制するも、今季初登板の張奕(#98)が3回途中7失点の大乱調。打撃陣が奮闘するも、DeNAの強力打線をとめることができず敗戦。最初のカードでなんと11被弾、1勝2敗の負け越しと悪いスタートを切った……かと思いましたが、これが両チームにとって最高の3連戦でした。

2カード目のヤクルト戦では田嶋が打ち込まれるも、山本と増井が奮闘。打撃陣もそれに応える攻撃で2勝1敗と巻き返しました。

3カード目、関西ダービーとなった阪神戦は前回登板で乱調だった山岡が7回2失点の好投、同点の8回には安達と紅林のタイムリーが決勝点となり勝利。頼みの宮城が好投するも秋山拓巳(T#46)に抑えられ敗戦を喫するも、3戦目は山﨑福が投打で活躍、さらに好投手・岩崎優(T#13)から紅林が勝ち越しの2ランを放ちカード勝ち越しを決めました。

阪神・岩崎から決勝2ランを放った19歳2年目の紅林

4カード目もヤクルト戦同様、山本と増井の好投に助けられカード勝ち越し。3戦目では福田が福谷浩司(#24)なら16球粘った末タイムリーは放ち、Twitterでは「福田の16球」と賞賛されていました。

5カード目の巨人戦、初戦は今村信貴(G#26)の好投もあり、山岡に勝ちはつかなかったものの8回の猛攻もあり引き分けに。2戦目の宮城は7回2アウトまでノーヒットピッチングを展開し、山﨑福も6回無失点でチームを勝利に導き、2勝1分のカード勝ち越しを決めた。

最終カードの広島戦では、山本が7回まで完全試合の投球で8回無失点。相手先発大道温貴(C#12)も5回パーフェクトの投球をするも、中継ぎを捉えたオリックスが勝利。2戦目はここまで不調が続いた田嶋が5回無失点とゲームメイク。打撃陣は森下暢仁(#18)に好投されるも福田の走者一掃のタイムリーで3点を先制し、これを中継ぎが死守。3戦目は増井がエラーに足を引っ張られ4失点するも、杉本の2ランや3回の打者一巡の猛攻に助けられる。9回にK-鈴木が追いつかれるも、22試合連続無失点中の栗林良吏(C#20)を最後はT-岡田が捉えサヨナラ。最終カードをスイープで締めくくり、2010年以来11年振りセパ交流戦優勝を決めました。

終わってみれば12勝5敗1分、借金4が貯金3となり借金返済の壁はおろか貯金をつくってリーグ戦に戻るかたちとなりました。また18試合のうち10試合で2桁安打を記録。打撃陣の勢いも目立った交流戦となりました。


なぜ優勝できたのか…?

優勝できた要因は様々ですが、MVPは誰かという質問に対し中嶋監督は「もう全員。誰1人欠けてもこのような成績をあげることはできなかった。」と仰っています。


近年の課題を克服しつつある攻撃

吉田正の後に得点ができないという課題が、今季に入って杉本やT-岡田、モヤらが休養をとりつつスタメンに名を連ねて活躍をする試合が増え、吉田正に集中していた負担が軽減されていると思います。もちろん、初回の福田・宗の1,2番が高確率でチャンスメイクしてくれることで序盤からプレッシャーをかけることができているおかげです。福田に関しては交流戦打率.391、出塁率.500と1番バッターとして最高の成績を残しました。

打の要であった吉田正も交流戦打率.358と驚異的ですが、T-岡田はその上をいく打率.364(出塁率は吉田正が優位)。短期的ではありますが、打線に厚みが増したのは後半戦に向けてポジティブに考えることができます。

頓宮裕真(#44)の抹消後は伏見寅威(#23)が主にマスクを被り攻守においてチームを牽引しています。これは後半に頓宮が一軍に上がって巻き返すためのカンフル剤になる活躍だと思います。


駒が増えたリリーフ陣

交流戦後半は、4月に離脱した平野佳寿(#16)やヒギンスが戦線復帰し、開幕直後行方不明だったものの2軍で調整を終えた澤田圭佑(#49)が合流したことでリリーフ陣にも厚みが増したと思います。登板過多になりそうな比嘉を抹消して休ませることもでき、開幕から奮闘していた山田や富山らの疲労が分散され、高パフォーマンスを保つことが出来る環境が形成されたと思います。


まとめると

交流戦優勝、ずばり”メンツが揃った”こと。

攻撃パターンや打順が固まってきたことはもちろん、T-岡田の復活のほかモヤやジョーンズが復帰したこと(最近ではオープン戦で離脱した西野真弘(#5)の一軍登録)で層が厚くなり積極的な攻撃が出来るようになったこと。開幕前に望まれたリリーフ陣が一軍に揃い始め、序盤に若手を起用したことで戦力として計算できる投手が増えたこと。これが攻守において選択肢が増え、中嶋監督のなかでも勝算のある試合展開が想像出来ているのではないかと思っています。

改めて交流戦優勝おめでとうございます!!🏆


後半戦に向けて

投手野手ともに戦力が揃ってきたのは非常にポジティブなことです。では後半戦、キーマンになる人達は誰なのか?検討してみたいと思います。


現在サブとして控える野手陣

今季のオリックスは例年になく順位争いに参戦しており、他球団を意識する日々が続いています。また、勝負が終盤までわからない拮抗した試合が続いていることもあり、体力を消耗している選手が例年より多いかと思われます。特に若手の紅林や宮城、富山などはシーズンを通して戦う体力があるか心配なところです。

スタメンに名を連ねることもあるが、出場機会がすくない中川圭太(#67)大城滉二(#9)、まだ戦力として計算できていないS.ロメロ(#69)の奮起が後半戦に向けて必須になると思います。彼らは、今スタメンにいる選手がブランクに陥ったときに穴を埋めてくれるかどうか大事な立ち位置にいます。序盤の宗や杉本のように少ない出場機会で結果を残し、選手層を厚くしチームを勢いづける存在になってもらいたいです。

細かい場面に注目すれば、走力面では小田裕也(#50)や佐野皓、精神面では大下誠一郎(#40)、経験値では若月健矢(#2)や後藤駿太(#8)同学年に刺激された榊原翼(#61)や太田が底上げに貢献するなど、CS進出・リーグ優勝に必要なピースはまだまだ足りません…


現在一軍にいる戦力で一年間戦える球団はないはず。いずれ誰かがブランクや怪我で離脱することが予測されるなか、従来、層が薄かったオリックスにとって2枚目以降の選手が奮闘することが後半戦に向けて鍵を握ることだと思います。梵コーチや水本コーチらを新たに迎え、生きる教材として能見や平野がいてくれて。辻コーチは昨季からベンチで人一倍選手を鼓舞している姿を目にします。本当の意味での”全員野球”が今のオリックスに出来るのでしょうか?

交流戦を終え、3年振りの貯金生活となり順位争いも激化する世界を体感する選手・ファンにとって、2021年は記憶にも記録にも残るシーズンになるかもしれません。

さぁ後半戦、オリックスはいくつのVICTORYを積み重ねることが出来るのでしょうか…


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以上で今回の記事は終了となります。
長くて文章力のない内容となってしまいましたが、ここまで読んでくださった皆さんに感謝申し上げます。

Twitter等今後ともよろしくお願い致します!
あとロメロの応援もよろしくね!(笑)


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