BBG来訪「羽布さん編」|白身
羽布さん、集合時間になっても現れず。
連絡が途絶えたため、表へ出て到着を待つことにしました。
数日前の寒の戻りで浅間山の嶺には雪が積もっていましたが、この日は長閑な陽気だったので、私たちもそんな心持ちで沿道を眺めていました。
しばらくして背後から声、振り向けば中庭に羽布さんがいます。
車で来たはずなのに音もなく、誰にも気づかれることなく敷地内へ、まさに舞い降りたかの如くです。
もともと羽布さんはスターシードか何かで、宇宙語も話せそうだと思っていた私は、たぶん飛んできたのだろうと思いました。
羽布さんはコロナが発生して間もない頃から、マスクをハンドメイドしています。
様々な柄や色の生地にゴム、デザインの組み合わせにワクワクします。
「はい、黒岩さん。ミツバチ柄、畑にも馴染むよ。」
「これ、白身さんが好きそうな感じ。ブルーベリー色だね。」
たくさんのマスクの中からプレゼントしてくれました、選んでくれるのが嬉しい。
以前、羽布さんの舞台に出演したときのことを思い出しました。
初めての羽布作品、常連メンバーで彩られた座組に戸惑っていました。
あのときも小道具や衣装を、ひとりひとりに選んでくれました。
それは蜘蛛の糸のように命綱となり、どうにか存在できたとように思います。
羽布作品は台詞やダンスが、コラージュのように散りばめられています。
また参加メンバーの多くは福祉に従事しており、ご自身も福祉に携わっていた経歴をお持ちです。
先日来訪されたリベルテの渡辺さん、佃さん、デイサービスSoraの八反田さんも演劇やダンスに興味ありそうでした。
羽布さんが地元で主催してるワークショップを、直売店でやってもらえないだろうか。
参加者は羽布さんに選んでもらったハフマスクを、参加費として購入するのはどうだろう。
楽しいひと時を、わかち合えたら素敵だな。