やっとハンコが無くなる時代が来そう!
最近政権交代があり、デジタル庁が新設されたり、行革大臣が「ハンコを無くせ」と言い出したり、やっと行政組織も効率改善に意識が向き始めてきました。
この方向性には大賛成なのですが、「ハンコを無くせ」と言い出したら周囲からは賛成の声が多数。なんだみんなそう思ってたんですね、なんで言わなかったの?・・・って感じです。
さらに「FAXも無くせ」と言い出したら、それも大賛成だと。
以前から効率化に対して4つの敵がいます、そのうち2つは、「朱肉」と「FAX」ですと言い続けてきた私としては、やっとみなさん言い出してくれたのですね、と安堵の気持ちになってます。いいぞその調子!という感じ。
ついでに言うと、「稟議書」という日本にしかない文化ですが、これには回付順というのがあって、偉い人たちにハンコをもらう順番まで決まってたりします。これを紙で回してハンコを付くと全員回るのに1ヶ月とかかかってたりして、どれだけ非効率なんだか・・まだやっている会社は本当に早く止めて欲しい。せめて電子稟議ですね、これだと朱肉はいらないのでもっと早く回るはずですが、そもそもその承認印がなんでいるのか?というところまで考えて欲しいところ。
よくあるのは、「その人が承知しているという証拠を取って、後々の結果に文句を言わせない」という理由。
回付順がある理由は、「あの人が承知しているのであれば私もOK」という理由。
要するに責任を分散させて、何か問題があっても誰も責任を取らないようにするためのプロセスだと私は思っています。
だったらこんなの早く止めましょう!
4つの敵の残り2つは「手書き」と「物の移動」ですが、企業でもそうですが行政ではまだまだ残ってますね。
特に思うのは選挙です。選挙が始まると、
①町の公園にポスターを貼るための台枠を立てる
②立候補者の事務所の人がポスターを複数箇所に貼る
③有権者は基本的に1日のみ役所や学校に行って紙で投票する
(※不在者投票という制度があるので厳密には1日ではないですが、投票日に行こうと思ったら天気が悪くて行くの止めたというケースが多い)
④選挙管理委員会の人が紙を1枚ずつ確認して集計する
⑤当選者が決定する
⑥町の公園の台枠を撤去する
そもそもこのインターネットの時代に、①と②と⑥は無駄ですね。すべて「物の移動」です。
これを言うと、いやいやインターネットを見れないお年寄りが・・、とか言われるのですが、それならそこだけプリントアウトして配るとかすればいいだけです。
③と④は「手書き」ですが、こっちはもっと重大で、誤字脱字でその投票が無効になるぐらいなら電子化してしまってミスを撲滅すれば精度も上がります。
「行政のデジタル化に5年かかる」と大臣が言っているというのがニュースになってましたが、なんで5年もかかるのか、おそらくですが企業内でもあるように、必ず「反対する人が現れる」のです。
これについては次回書きます。
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