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ステップ4.目標設定・活動計画の策定

次は目標設定・活動計画の策定です。

現状分析でどのあたりが攻めどころかがわかってきたら、測定したデータをもとに目標を設定します。

前回の例では、
・現状分析3回目=前半50mのうち飛び込んで浮き上がるまでの差分が1.4秒、最初の25mまでですでに2.8秒遅れ、そのあと25mでさらに1.0秒遅れ
だったので、例えばこの「2.8秒と1.0秒を両方とも0秒にする」という目標を設定します(パレート図の上位項目)。これが達成できれば、後半50mは0.6秒勝っているので、100m全体では0.6秒上回ることができて、去年の優勝タイムを上回って上位目標である県大会で優勝することができるはず(それ以上の猛者が現れたらできませんが、これは未知の世界なので改善目標として設定はできません)。この上位目標が達成できるだけのパフォーマンスゴールであることを確認することが重要です。

もう一つ重要なことは、「目標は頑張れば何とか達成できそうな値」にするということです。どんなに頑張っても達成できないような目標値ではやる気が起きません。
ある程度チャレンジングな目標でみんなで頑張れば何とかなると思えることが重要です。

次に活動目標の策定ですが、これは
・誰が
・いつまでに
・何をするか
を最初にみんなで相談して決めて、実際に計画どおりにやってみます。
無理な計画を立ててもできなければ意味がありませんので、みんなの合意のもとに決めてください。
例えば、
①飛び込んで浮き上がるまでで1.4秒の差があるが、もう少し詳細に分析してみる。Aさん、9月末まで。
②そのあと50mまでで1.0秒遅れのパートは速度比較をしてみる。Bさん、10月10日まで。
③10m単位で手の回転数とバタ足のキック数を測定して比較してみる。Bさん、10月20日まで。
などです。
まずここまでやって考察してみて、必要なら調査を追加してみると良いでしょう。

(次回は要因分析)

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