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デジタル化に対する抵抗勢力とは?

労働生産性が先進国最低の日本において、デジタル化によって効率改善を進めたい、という新内閣の趣旨に反対する人は基本的にはいないはず。

ここまでは総論賛成なんですが、詳細な話になってくると必ず抵抗する人々が現れます。

①抵抗勢力その1
一つは「既得権益」ですね。個別に誰とは言いませんが、「それがなくなると収益源がなくなって困る人々や団体」です。
こっちの話はいろんな人がいろんな意見を出されているので、SNSを見ればこのあたりの情報は無数に存在します。
これらの人々や団体は、時代とともに進む技術革新により古い技術やプロセスは当然自然淘汰されますが、それに逆らってしがみつくのです。
以前にも投稿しましたが、下記のような古い技術やプロセスがどうなったかの例です。

・レコード→CD→スマホ再生
・銀塩フィルム→デジカメ→スマホ撮影
・ビデオレコーダー→スマホ動画撮影
・本→電子書籍→Amazon Books
・図書館で調べる→Google検索
・パソコン通信→インターネットとSNS

10年後には、「つい10年前までこんなことやってたんだ・・」とか「こんな物使ってたんだ・・」とか、言ってる姿が目に浮かびます。

②抵抗勢力その2
こっちは実際にはもっと深刻だと私は思うのですが・・・。
「現状の快適さにしがみついて思考停止に陥っている人々」です。
「そんな人いるの?」という意見もあるでしょうし、「いるいる」という意見もあるでしょう。
前者の方々は、恵まれた職場で労働生産性も高い(または改善意欲が高い)所で働いてらっしゃる方だと推測します。
私の経験では、こういう人々が年々増加傾向にあると思います。
どういうことかというと、比較的単調な業務で適度な業務量(残業が月10~20時間ぐらい)で、さらにそれが会社のプロセスやルールに組み込まれている場合(つまり公に認められている)、その職場は非常に快適な職場化してしまい、改善意欲が沸かなくなってしまい思考停止に陥ります。
私も経験がありますが、このような職場に配属されると、その誘惑に負けそうになって、このままこの仕事を続けて行ければ安泰だぁ!、と思ってしまいます。
このぬるま湯に長い時間どっぷり浸かってしますと、もう改善などという意思は放棄されてしまいます。

このような人々に、デジタル化とかプロセス改善だ、とか話しても思考停止しているので聞く耳を持ってくれず、いろいろな言葉を並べて反論され、説得するのに力尽きて諦めてしまう・・というシチュエーションがどんどん増えて、結局改善は中途半端で終わるという状況ですね。

ただし、その人々だけが悪いとは私は思って無くて、そもそも日本における働き方が、こういう状況を生んでしまったと思ってます。
・残業制度
・生産性より売り上げ重視
・モチベーション維持が困難な働き方
・マネジャーや会社との信頼関係の構築
・・・

デジタル化は是非進めてほしいのですが、日本においては上記のような人事制度や会社のあり方、このあたりもセットで考えないとなかなか進まないような気がします。
特に行政組織におけるデジタル化は、一般企業よりさらに困難ではないかと推測します。

よろしければサポートをお願いします。また、何かコメントがあれば情報交換したいので是非お願いします。