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STech Iの「自分のキャリアを切り拓ける」人事制度とは
こんにちは!双日テックイノベーション株式会社(以下「STech I」)の採用広報担当です!今回は人事部の山本茂隆副部長に、STech Iのキャリアパスについて語っていただきました。
STech Iでは「自分自身でキャリアを切り拓ける」環境を重視しています。「キャリアを切り拓く」ための制度であるCDP(キャリアディベロップメントプログラム)やプレスペシャリストコースもご紹介していますので、ぜひご覧ください!
エンジニアから営業、海外事業を経て人事へ「STech Iで、キャリアを切り拓こう。」を体現
-プロフィールをご紹介ください。
コーポレート統括本部 人事部副部長で人材開発課課長を兼務する山本茂隆です。日本大学生産工学部の管理工学科を卒業し、1995年にSTech Iの前身である日商エレクトロニクス株式会社に新卒入社しました。
入社してからはエンジニアとして6年間、映像系機器の導入や保守を担当したあと営業に転向し15年ほど勤務、その後は海外事業部の立ち上げに参画し、ベトナムやインドでの駐在も経験しています。2024年4月からコーポレート統括本部に異動して現在に至ります。
-エンジニアから営業、海外事業そしてコーポレートと多彩なキャリアですね。
そうですね(笑)。幅広く経験してきました。エンジニアから営業、そして海外事業へのキャリアチェンジはすべて自分の希望を叶えてもらった形でした。
エンジニアとして勤務する中で外回りも経験してみたいと考えて営業に転向し、15年後には海外事業に関心を持ち参加させてもらいました。STech IにはCDP(キャリアディベロップメントプログラム)制度があり、全社員がキャリアプランを自己申告して会社と一緒にキャリアを創っていきます。
しかし、当時はCDPがあったわけではありませんから社員が希望するキャリアプランを会社側が聞き入れ、キャリアチェンジできるカルチャーが根付いていたんでしょうね。「STech Iで、キャリアを切り拓こう。」の採用メッセージを体現してきた人間だと自負しています(笑)。
-海外事業ではどのような業務を担当されましたか。
当社は商社系のIT企業ですから、国内営業を担当しつつ海外ビジネスへの興味も抱いていました。そんな中、海外事業部立ち上げの話が持ち上がったものですから、ぜひ参加してみたいと考えて手を上げたんです。
海外事業部では2018年から2021年までベトナムに駐在し、現地法人の社長を務めました。新型コロナの影響で一度帰国しましたが、2022年から2024年3月まではインドに駐在し現地でビジネスを展開できるかどうか調査を担当しました。
-海外事業から人事へのキャリアチェンジはどんな経緯でしたか。
2024年4月にコーポレート統括本部へと異動し、人事部の副部長となりました。今後外国籍人材の採用を強化していく必要があるので海外経験者としてエンジンになるよう会社から期待されたためです。
海外勤務する中で、外国籍人材の雇用をはじめ企業として多様性を受け入れる必要性を強く感じていましたから、自分が役に立てるなら、という気持ちだったのを覚えています。
STech Iの外国籍社員雇用率は2.7%で、2022年の情報通信業において外国人労働者が占める割合である2.8%と同等となっています。海外からの人材採用はまだ道半ばではありますが、多様性を受け入れる取組みの一環と考え、力を入れていきたいですね。
参考:過去10年で2.5倍に…急増する「外国人労働者」受け入れ再考の時 日本人の賃金との関係性
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キャリアディベロップメントプログラムは自分自身でキャリアを切り拓いていくための制度
-STech Iの職種とキャリアチェンジについてご説明ください。
当社の職種は営業、マーケティング、エンジニア、コーポレートの4つから構成されています。
4職種のどれになるかは基本的に本人の希望をもとに1年目に決定されます。2025年入社の場合、2024年10月に開催された内定式においてどの部署でどんな仕事をしてみたいか各自の希望を聞いており、新人研修を経て人事が配属を決定する形でした。
入社後に営業からマーケティング、エンジニアから営業などキャリアチェンジを希望する場合には、CDP(キャリアディベロップメントプログラム)を利用するのが一般的です。CDPは毎年、全社員が自分自身のキャリアプランを考えて申告し、人事部や上司とともに異動も視野に入れながらキャリアを創っていくための制度です。
「自分は何がしたいのか?」を考え、実現していける制度として「STech Iで、キャリアを切り拓こう。」の根幹をなすシステムとして活用されています。
-営業、エンジニア、マーケティング、コーポレートの人数構成を教えてください。
以下のとおりとなっています。
エンジニア 60%
営業 20%
マーケティング 10%
コーポレート 10%
IT企業ですのでやはりエンジニアが最も多く、次いで営業です。マーケティングはあらゆる職種で必要なスキルということもあり、専門としている社員は現状は多くないです。
ただ、STech Iはシリコンバレーで先進的な製品・サービスを発掘するなど、歴史的にもマーケティングが会社の競争力に強い影響を与えてきました。また、STech Iのビジョンである「ITで未来を切り拓く先駆者」であるためには、新しいモノへのアンテナなどマーケティングスキルは欠かせません。
マーケティングに興味を持って入社する社員も数多いですが、そうした背景から職種を問わずマーケティングスキルを高めていただける環境でもあると考えています。
プレスペシャリストコースの設定でキャリアパスを切り拓く自由度がさらに高まる
-STech Iのキャリアパスにはどんな特長がありますか。
STech Iでは課長、部長と昇進していくいわゆる従来からあるキャリアアップだけでなく、専門分野の第一人者としてのキャリアを目指せるスペシャリストコースを用意しています。
STech Iでは1から7までの階層をグレードとして設定しており、マネジメントコースとスペシャリストコースの選択はグレード3からグレード4に上がるタイミングで行われます。30代半ばから後半が多く該当する年齢層です。
また、2024年10月に「プレスペシャリストコース」の設定が決定し、2025年から導入される予定となっています。「プレスペシャリストコース」はグレード2からグレード3にアップするタイミングで選べるため、これまでより若い年齢で自分自身のキャリアをマネジメント、スペシャリストから選択できるようになりました。
-スペシャリストコースは4職種すべてで選択できるのでしょうか。
スペシャリストコースが最も馴染みやすい職種はエンジニアだと思います。各種の技術資格や開発経験から判断しやすいためです。
また、コーポレートも法務や税務などの資格など、わかりやすいキャリアもありますよね。マーケティングにおいても、ビジネスディベロップメントなど専門的なスキルを中心に活用されています。
一方で、現在は営業におけるスペシャリストコースは現在まだ用意していません。営業は何をもってスペシャリストなのか、を全社で統一ルールとするのが難しいためです。
例えば私は15年以上営業を経験する中で大手通信企業を担当してきましたから、特定の業種におけるスキルは有しています。ゼロからイチを開拓するのが得意、という営業のプロフェッショナルもいますよね。
ただし、世の中の動きとともにどういった専門性が当社にとって必要なのか、毎年検討していますし、その上でアップデートしていきたいと考えています。
-入社後のキャリアアップと条件を教えてください。
STech Iの社員はグレード1からグレード7の階層に分類されており、入社するとMS1というグレードになります。
その後3~5年目にグレード2にあたるMS2となるのが一般的で、入社7年目以降からMS3あるいはプレスペシャリストコースを選択してS3となります。MS3(S3)が主任、M4(S4)が課長補佐で、M5(S5)から課長になっていく制度です。
プレスペシャリストコースはエンジニアが中心ですが、入社して3~5年目には今後マネジメントコースとスペシャリストコースのどちらを選択するか考える機会を通じて、自分自身のキャリアを自分で切り拓ける環境を用意しています。
-グレードが上がるためにはどんな条件が必要ですか。
STech Iの評価制度はMBO評価とコンピテンシー評価から構成されています。MBOはいわゆる目標達成や業績における評価で、コンピテンシーは素養を含めた行動評価です。
MS1からMS2へのグレードアップには、コンピテンシーのA評価を3年間のうち2回以上取得することが条件になっています。また、MS3(S3)へのグレードアップでは、規定の研修を修了していることも条件となっています。
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「ITで未来を切り拓く先駆者」であるために社員がキャリアを切り拓ける環境を重視
-STech Iでは、キャリアパスをどんな想いで設計していますか。
当社は「ITで未来を切り拓く先駆者」をビジョンに掲げています。
IT業界はすさまじいスピードで発展していますよね。そうした世界で同じ仕事を繰り返しているだけでは成長が遅れてしまうと考えています。
そこで、キャリアパスにおいても成長の加速度を高めるためにさまざまな経験を積めるよう、自由度を重視した設計としています。ITで未来を切り拓く先駆者であるためのSTech Iですから、社員もキャリアを自ら切り拓いていけるよう制度を整えているのが当社キャリアパスの特長です。
そのために用意しているのがCDP(キャリアディベロップメントプログラム)であり、「自分は何がしたいのか?」を考え、実現していける制度として「STech Iで、キャリアを切り拓こう。」の基盤として活用されています。
-キャリアパスにおいて、多様化する価値観にどのような対応を行っていますか。
近年、考え方や価値観の多様化が進んでおり、例えばワークライフバランスの充実を何より重視したいといったケースも増えています。
STech Iではさまざまな働き方を尊重するために、スーパーフレックスや在宅勤務を導入しています。コアタイムのないスーパーフレックスは、就業時間を業務や自分の都合で効率よく選択できる制度です。
また在宅勤務は60%の出社率、つまり週3回出社すればいいルールで、週2回までは在宅勤務が可能となっています。多様な価値観への対応は今後も取り組みを強化していく方針であり、例えば部署ごとに働き方の自由度を選択できるようにする仕組みなど、検討を続けています。
-産休や育休、時短勤務制度についても教えてください。
STech Iでは産前8週間、産後8週間の取得が可能で、法定の6週間より期間を長く定めるとともに、産前・産後休暇中の給与を100%支給しています。
また、育休は保育園に入所できないなど事情のある方を対象に法定を上回る3歳まで取得できるため、女性社員の育休取得率は100%、男性社員も75%となっており中には半年以上取得している男性社員もいます。
ほかにも看護休暇、介護休暇、妊娠通院休暇、配偶者出産休暇、それに育児短時間勤務も導入するなど、家庭と仕事を両立させやすい環境もSTech Iの特長です。
-人事部副部長として、学生さんにメッセージをお願いします。
私自身がエンジニアとして入社してから営業、マーケティング、海外事業そしてコーポレートと、幅広い業務を経験してきました。
自分のキャリアを振り返って強く感じるのが、さまざまな分野における経験の重要性です。ですから、皆さんにはぜひ、多くの領域で経験値を積み上げていただきたい、と願っています。
STech Iがビジョンである「ITで未来を切り拓く先駆者」でありつづけるためには、多様な視点と多彩な経験を持つ人材の集団である必要があります。そのためにも、職種に関係なくいろいろなジャンルで経験を積み自分のキャリアを切り拓いていく姿勢を持っていただきたいですね。
素養とやる気があればたくさんのチャンスがある会社ですので、ぜひエントリーして、のびのびとした環境の中で思う存分に活躍してください。わからないことや、ここをもっと知りたい、といった点やもちろんご相談も含め、私宛にご連絡いただければお話ししたいと思っています。
皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。
※取材時の部署・役職・氏名を記載しています。
(取材日:2025年1月9日 聞き手:垣本陸)