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本日のSTEAM食育(ピザ)

こんばんは。子供たちが寝静まり、虫の声が聞こえる静かな夜です。

早速、本日のSTEAM食育を報告します。

お昼に長男が「ピザ食べたい!イチから作りたい!」と言い出しました。
土曜日なので、ご意見採用。

白クマちゃんのホットケーキごとく、
「ざいりょうは、なあに?」
「こむぎこ、おさとう、ふくらしこ!」
OK、OK素晴らしい。
強力粉、塩、ドライイースト、砂糖、ぬるま湯、植物油で作りました。

「必要な道具はなあに?」
「・・・」(座ったまま、道具が出てくるのを待っています。次回はやってもらおう。)

さっそく材料を混ぜて、こねて、一次発酵。
弟と妹も参戦して、テーブルや床、あらゆるところが白くなってきます。
(OK,OK,拭けばいい。)
放っておくと被害が拡大するのは経験済みなので、濡れタオルでこまめに拭き拭き隊長に変身です。

3人ともこねてこねて、捏ねまくる。
生地をパンパンとテーブルに叩きつける7歳児を筆頭に、ちびちび削ってぶつぶつ言ってる5歳児に、飽きて床に水をまき散らすもうすぐ2歳児。
想定済みですが、OK,OK,拭けばいい。許容範囲内。

一次発酵までたどり着き、濡れ布巾をかぶせます。
「さぁ、寝んねするとびよーんと伸びるよ。」
「どれくらい待てばいい?」
「うーん、今は25度だから、まずは1時間くらい待ってみようか。」
「えーー長~~い」

さぁ、STEAM食育:理論編を説明するチャンスの到来です。

今日は科学(Science)の観点から、発酵の過程と小麦粉の性質について話しました。

発酵は、ドライイーストなどの微生物が糖を分解して二酸化炭素を作り出し、そのガスが生地を膨らませるプロセスです。
この過程を観察することで、微生物の役割や生化学的な反応について理解を深めることができます。

5歳児が理解できるように、「発酵」について以下のように説明しました。
「小麦粉に、この粉(ドライイースト)を混ぜたでしょ?これはイーストっていって、生きてるんだよ。いいことしてくれる菌なの。いい方のカビね。悪いカビ、ばい菌じゃなくて、いい菌もいるんだよ。この子はお砂糖を食べると、おいしい~って言ってぷーっと息をするの。その息で、生地がふくらむんだよ。どれくらい膨らむか見てみようね。」
ぷーっと息をするところを両手を広げて大きくなる身振りをしてみたり、にこにこ楽しい雰囲気で話しました。みんなもにこにこ。

発酵する際の温度と発酵時間の関係については、以下のように説明しました。
「今は秋でしょ。今のお部屋の温度は25度。夏で30度くらいあるときは、あったか~い、って言ってすぐに膨らむの。冬だと、さむ~いって言って膨らむのに時間がかかるんだよ。」
あつ~い、さむ~いで大きく身振り。みんなもにこにこ。

続いて、一次発酵により、生地がびよ~んと伸びる理由について、小麦粉のグルテンについて説明しました。
「小麦粉ってね、お塩と水と一緒に混ぜて捏ね捏ねすると、びよ~んって伸びるの。グリアジンくんと、グルテニンくんが手を繋いで(みんなで手をつないで)、びよ~んって伸びるの。手をつなぐのには時間がかかるから、待っていようね。」
みんなもにこにこ。

説明の仕方は今後またブラッシュアップするとして、にこにこ楽しそうだったので良しとしましょう。

さて、一次発酵が終わったのに膨らみが悪い。
材料の計量は各自にお任せしたので、分量の聞き間違いか、計量間違いか。
「なんであんまり膨らまないんだろうね。イーストが少なかったかな。まだ手をしっかり繋げていないかもしれないから、もう少し待ってみようか。」と言って2時間経過しても膨らみが悪いので、そのまま進むことにしました。

抜くほどの空気もなかったので二次発酵はすっ飛ばし、STEAM食育のARTに進みます。

ピザ生地のデザイン、盛り付け、トッピングに何を選ぶのか。
どんなArtが出来上がるか楽しみです。

各自思い思いに作り上げ、あとは焼いて出来上がり。
焼いている間にマイクラに夢中だった男の子たちは、「できあがり~」の母の声に感動が薄い感じもしましたが、素敵な作品ができました。

作成の過程はいずれ動画もupしようかなと思います。

日々の生活に、少しずつ学びが入ればそれでOK!
周りは汚れるし、事後の洗い物も多くなるけど、それも良しとしましょう。
兄弟げんかするより断然イイ!

最後まで読んでいただき有難うございます。

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