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ポップコーン(実践編)

みなさん、こんにちは。
STEAM食育ママです。

我が家では、時々おやつにポップコーンを出します。
味付けをアレンジして、キャラメルポップコーンや塩バターコーン、カレー風味など色々試しましたが、やっぱりキャラメルは人気ですね。

我が家ではもっぱら、黄色い粒状の加熱されていないものを購入します。
出来上がった製品を購入するより、砂糖や塩の量を調整できますし、日持ちちはいいし何より安い。1袋100円くらいで売られていますが、1袋一気にポンポンさせると、家族全員でも食べきれないくらいです。
それもそのはず、ポップコーンは加熱すると、
もとの大きさの30~50倍に膨れるからです。

何より、ポンポン弾ける過程を子どもと眺めるのは楽しいものです。

さて、おやつの素材として、ポップコーンは栄養学的にも素晴らしいと思います。食物繊維の多いおやつは貴重です。
栄養学の話はまたの機会にするとして、
今回は、ポップコーンの加熱の方法について検討してみます。

STEAM食育の観点では、
科学(Science)の視点で、電子レンジの働きを学ぶ機会になります。

市販の加熱前の粒状ポップコーンの外袋には、
コーンの粒が浸るくらいに多めの油を入れるよう記載されています。
実際のところ、油はそこまで多量に入れなくても加熱できます。
油を加える目的は、油がコーンの周囲にまとわりつくことによって、
速やかな温度上昇を得られ、内部に早く熱が伝わるためです。
そのため浸るほどまで入れなくても大丈夫。なじませる程度で構いません。

我が家では、大きなフライパンに、内部をみるためにガラスの蓋をして加熱することがほとんどです。最大の理由は弾ける様子を見せるため。
「やりたい!」と言って集まってきます。やることは何もないのですが。

一方の電子レンジは、少量であればすぐに出来上がり、後処理が簡単です。
洗い物がないのは心理的負担がかなり減ります。
電子レンジはSTEAM食育の視点から見るととても奥深いものです。
STEAMすべての分野の学びにつながりますが、奥深すぎるので、
今回は電子レンジのしくみについて焦点をあてました。

電子レンジの基本的な仕組みは電磁波に基づいています。
電子レンジはマイクロ波を利用し、食品の水分子を振動させ、水分子同士の摩擦熱により食品を加熱するものです。
子どもにとっては、電子レンジの仕組みを知ることによって、
電磁波や分子の存在、熱伝導といった科学の基礎を学ぶことができます。

さて、前回の記事で述べた通り、
加熱前のポップコーンの粒には、約14%の水分が含まれます。
そのため、電子レンジを使う場合は鍋の時と違って、油を加えなくても加熱できるのです。

電子レンジで作るとき、我が家には紙袋がないことが多いので、
飲み干して不要になった牛乳パックを使うことが多いです。
次男は牛乳大好き人間で、週に少なくとも6本の牛乳パックが出ます。
これをいずれはミニ四駆の手作りコースに使おうと思ってストックしているのですが、それはさておき、
牛乳パックを使うときは2つのポイントがあります。

・まず、入れる量は少なめに。以前多く入れすぎて、牛乳パックごと破裂し、内部の掃除に苦労したことがあります。
・さらに、横に寝かせてチンするので、開口部から飛び出てこないように、輪ゴムなどでしっかり口を閉じておきます。
電子レンジでチンする場合は、弾け飛ぶ様を外から確認できないので、
音のみ堪能することになります。

さて、前回の記事でご紹介した、ポップコーンの弾ける仕組みについて、
子どもには下記のように伝えました。

「なんでポップコーンってポンポン跳ねるのかっていうとねー。
この粒の中には少しだけお水が入ってるんだよ。ママがフライパンに火をつけて加熱するでしょ?そうすると、この中に入ってるお水が熱くなって、湯気になるの。お風呂の湯気ね。蒸気機関車の蒸気と同じだよ(長男ちゃんと聞いてる)。湯気がもくもく増えて、もっと増えて~もっともっと増えて~、湯気だらけ~。でもこの粒の皮って硬いの。う~ん、もくもくお外に出たいんだけど、皮が硬くて出れないよ~。我慢して我慢して、もう我慢できな~いって言って、ぽんっ。ぽん、ぽん(みんなジャンプ)」
もはや劇みたいですがまぁOK。

「粒の中には、ご飯粒のお友達が入ってるんだよ。加熱すると白いどろどろになるの。それで、ポンってはじけると一緒に出てきちゃうの。
ぽんっにょろ。ぽんっにょろ。」
上二人はにやにやしているだけですが、まぁOK。
今日はよく聞いてくれた方でした。
今だ!っと思って話し始めても、
末っ子の鳴き声にかき消されることも度々。そういう時はまたの機会に。

今回は、おやつのポップコーンを、STEAM食育の科学の学びに繋げました。

以上、STEAM食育ママでした。

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