STEM教育 世界最大の幼児教育会議4 @WashingtonDC

BECKER'S という1928年創業の老舗玩具メーカーのワークショップに参加してきました。私はアメリカの公認会計士なので「あぁあのCPA受験前に徹底的に使った教材ね!」とBECKERと初めて聞いた時は思いましたが、こちらは特にCPA対策のベッカーとは関係無い「BECKER'S」という別会社です。

そんなBECKER'Sのワークショップの名前は "Every Day is a STEM Day!"
このワークショップではBECKER'Sの玩具を使って子供達への様々な指導法をプレゼンしていましたが、出席者からは「今まで出たセッションで一番良かった!」という声がたくさん飛んでおり、立見で聴講する参加者も続出していました。

Open Ended Building Activity

ワークショップではまず初めに、幅広い年齢の子供達に経験してもらえるオープエンド型の積み木遊びからスタート!
準備するものは、カラフルな棒・木製のキューブ・小さいプラスチック製のカップ、この3つで準備はOK。シンプルでありながらも、とても素晴らしい体験ができます。


先生が出した指示は、とてもシンプル。
①「まずはじめに ・作る人 ・観察する人 ・質問する人 を決めましょう」
②「棒とキューブとカップから好きなものを選んで積み上げてみましょう!」
文字に書くととても簡単な指示に聞こえますが、実際にやってみるとみんな一瞬頭が真っ白に。でもなんとか楽しく作業完了。

作る担当の一人が作ったものが、こちら。安定感を出したくてこの形になったと言っていました。

そして作る担当の二人目の人が作ったのがこちら。色んな色を使って華やかに楽しい雰囲気を出したかったと言っていました。質問者と観察者共に「これぞSTEAMだね!」と大盛り上がり。

同じ道具で同じ時間を与えられても、創り出すものは人によってこんなに違います。この教材を使って子供達に教えたいことは「問題解決の方法は一つだけではない」ということ。口だけで言われてもなかなか腑に落ちない事ってありますが、実際にこういう風に手を動かして体験できるといいですね。

また、作業中や作業が終わった子供への声かけは、「What Question」が子供の思考力を育むのに効果的です。

What are you doing?          今あなたは何をしているの?
What happens when...? これが起こる時は何が起こるの?
What are you trying now?  今何に挑戦しようとしているの?  
What did you try?                何をしようとしたの?
What did you notice?          何に気づいたの?
What did you change to make that happen?  それを起こす為に何を変えたの?
What did your friend do differently?あなたの友達はどんな違うことをしてたの?
What could you do differently?   違うようにするにはどんな事ができたの?
What do you think will happen?  何が起こると思う?

あなたはお子さんに問いかけしてますか?

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