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我が"いびき"を滅さんとす。-黎明編-(治療概論)

0.はじめに

当記事は素人がネットで集めた情報を主観でまとめたものである。
専門的な知識や特定の治療法を推奨する意図は含まれていない。
参考にされる場合は、各自の責任にて取り扱われたし。

1.いびきとは、なんて厄介なものかしら

私がいびきを意識し始めたのは、つい最近になってだ。
これまでも、自分がいびきをかいている自覚はあったのだが、
深くは気にしていなかった。

しかし、結婚し、妻と毎日同じベッドで寝るようになって、初めて、自分のいびきがどれだけ妻に負担をかけているのか、意識するようになった。

妻曰く、「工事現場よりは静か」らしい。
工事現場を引き合いに出されるってことは、相当な騒音なのでは?公害レベル?

妻の言葉に、私はようやく、自分のいびきと向き合い、決別する決意を固めた。

しかし、調べてみると、いびき治療というのは、なかなか絶望的なものばかりであった。

いびきを治す方法は基本的に「痩せる」ことのみであり、
所謂いびき治療とは、どれも「器具を装着する間だけいびきをかかない」という、その場限りの対処法であった。
(後述するが、これらの治療が無意味ということではない)

なんだ、痩せればいいだけか。
そう思えるのは、デブ以外の人類である。
痩せられるのならば、デブはデブをやっていないのである。
デブにとって、「痩せるしかない」とは、絶望的な状況なのである。

今回は、いわゆる「いびき治療」についての私見をまとめさせていただき、
次の記事では、実際にいびき治療を受けた体験レポートを記させてもらう。

2.いびきとは、どんなものかしら

そもそもいびきとはなんなのか。
一言で言うと、「狭くなった喉を空気が通るときの振動音」である。
何故、寝ている時に鳴るかというと、「寝ている時は喉周辺を支える筋肉が緩んで喉を塞ぐから」。

そして、いびきの1番の原因は、肥満である。
余計な肉が喉を狭くしているのだ。

では、喉が限界まで狭くなり、完全に塞がるとどうなるのか。
寝ている間、一時的に呼吸ができなくなってしまう。
これがいわゆる、睡眠時無呼吸症候群である。

つまり、いびきをかいている状態とは、睡眠時無呼吸症候群かそれに近い状態になっているのである(咳と風邪の関係に近い)。

即ち、いわゆる「いびき治療」と「睡眠時無呼吸症候群の治療」は同一のものを指す場合が多い。

3.いびきとは、どう戦えばよいのかしら

いびきの対処法、治療法は様々だ。
以下に代表的なものをまとめる。

○個人で実施可能なもの

・横を向いて寝る
仰向けで寝ると、喉の奥(気道)に緩んだ舌が落ちてきてしまい、喉が狭くなってしまう。
そこで、横向きに寝ることで、喉が狭くならないようにする。それだけ。
これだけで軽減される人も多いらしい。
私も少しマシになったらしい。

・いびき防止テープ
いびきの原因のひとつは、口呼吸である。
睡眠時に鼻呼吸ができないと、呼吸の為に口を開けてしまい、結果、喉の奥に舌が落ち易くなり、喉が狭くなる。
そこで、強制的に鼻呼吸をさせる為に、テープで口を塞いでしまう。
そもそも口呼吸は百害あって一利なしなので、鼻呼吸できるようになるメリットは多い。
鼻炎で鼻呼吸できない人がやると死ぬ。

・その他のいびき解消グッズ

いびきを軽減するツボを押す指輪。

鼻に突っ込んでファンを回し鼻呼吸を促進する装置。

等等。
気になる方はお試しあれ。責任は取りません。

○病院やクリニックでの処置


これらは睡眠時無呼吸症候群治療としての意味合いが強い

・CPAP
鼻だけにつける酸素マスクのようなものを就寝時に着け、
空気を送り続けることで睡眠時の気道を確保し呼吸を促す。
就寝時は常にマスクをつけた状態になる為、面倒でありストレスもある。

・マウスピース
マウスピースにより、就寝時に下顎を数ミリだけ前に出す形で固定することで、喉を広げた状態で睡眠できる。
CPAPよりは手軽だが、顎が固定されてしまう為、不快感や痛みで睡眠が妨げられる場合もあるらしい。


・手術
狭い喉を物理的に広げる。パワー。
日帰りで可能という手軽さが売り。
手軽さの代償として、激痛に耐える覚悟が必要。


・痩せる
最強。
最も低コスト、根治可能、健康になる、モテる等、メリットしかない

4.いびきとは、治るものなのかしら

冒頭で述べた通り、クリニックで受けられる「いびき治療」の多くは、いびきそのものを根治させるものではない。
何故ならば、これらは、睡眠時無呼吸症候群に対して、その症状を和らげる治療(いわゆる「対症療法」)だからである。

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠時の呼吸の質を下げることで、十分な睡眠が取れなかったり、睡眠時に心臓や血管に負担がかかることで心筋梗塞などのリスクを上げると言われている。
つまり、上述の治療は「睡眠時無呼吸症候群を治す」治療ではなく、「睡眠時無呼吸症候群によって起きうるリスクを軽減する」治療である。

実際、睡眠時無呼吸症候群の患者は、CPAPやマウスピースをつけているだけでは、治らない。一生、CPAPやマウスピースを付けて眠り続けるしかない。
では、どうやったら外せるのか。

痩せるしかないのである。

とはいえ、実は、痩せる以外の方法も、あるにはある。

それが、手術である。

いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因は、喉が狭まることで起きる。
ならば、喉を切り開いて広くしてしまえばよくね?
ということである。

なんだ、それを早く言えよ。
痩せなくて済むんじゃないか。
と思ったそこのデブ。
俺も同じ事を思った。デブは考えることが同じだな。

手術療法については、医師によって判断や考え方が異なり、
手術が有効と見做された患者にしか処置されないケースも多いらしい。
また、数分で終わる簡単な日帰り手術であるものの、術後しばらくは痛みが続く為、痛みの苦手な方は不向きかもしれない。

ただ、CPAPやマウスピースによる治療に比べて、
治療期間や価格が手頃である事は間違いないので、
いびきや睡眠時無呼吸症候群の治療を検討する際には一考の余地はあるだろう。

5.いびきとは、どうしたものかしら

結論、私は、手術を受けることにした。
だってめんどくさいんだもん。マウスピースもCPAPも。
どっちみち痩せなきゃならんなら、ひとまず手術で効果を見つつ、痩せようという結論に至った。

次回の記事では、いびきの手術療法の体験レポートを綴ろうと思う。

では皆さん、素敵な睡眠を。


※冒頭にも述べた通り、この記事は特定の治療法を推奨する意図はなく、筆者の主観が込められている。
治療方法の選択は、ご自身で情報を精査した上で、判断されたし。

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