すてるすぽいんと

今ならなんと、まだ助かる。

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名作のゾンビ化、晩節と大団円

某アイドル漫画の結末について賛否が取り沙汰されている。 作品をまだ読み終えていない私には結末を論じることはできないが、 得てしてこういう時にSNSというヤツは作品の批評に作者の人間性まで絡めたがる。 個人的には作品(漫画に限らない)と作者は切り分けて批判されるべきだと考えている。 一方で、作者の人生の起伏や人間性が作品に反映されることは珍しくなく、その観点での考察は作品の面白さを深掘りすることに時に有効である。 作家の人生観や性質が作品に影響する一方で、 作品は読者の

    • 老いと闇と落下の悪魔

      チェンソーマン二部、私は楽しく読めている。 世間の批判は多いようだが、それは作者である藤本タツキへの期待の過熱が要因ではなかろうか。 漫画評は深追いせず、本題に入る。 チェンソーマン二部では、170話台※から老いの悪魔が登場する。 ※ジャンプ+では2024年10月頃掲載 チェンソーマンの世界では、悪魔とは人類の恐怖の具現化である。 その力量は人類の恐怖の強さに比例して上がる。 すなわち、怖いものほど強い。 人類の歴史ともにある戦争への恐怖は膨大であり、 戦争の悪魔はそ

      • 決意表明と、欲望の盃

        私は発信(output)が大好きだ。 SNSが、YouTubeが、文章系メディアが好きだ。 その結果、日々SNSに齧り付き、YouTubeに出演し、 趣味が高じてライター業の機会も得た。 だが、最近は発信(output)が不十分だ。 正しくは、本業以外での発信が満足にできていない。 本業では、数多の発信が求められる。 それらは刺激的で面白いものばかりであるが、 本業の発信だけでは満たされない欲望も多い。 いわば発信欲ともいえるこの衝動。 その究明は別の機会とし、本記事

        • 抜け落ちよ我が無駄毛、と警官は言った

          元はね、ヒゲの脱毛がしたかったんですよ。 自分、アゴ髭伸ばしてるんですが、アゴ下の毛は根絶したいタイプなんすよね。 アゴ下の髭の有無で清潔感がかなり変わってくるし(個人の感想)。 だからもうここは、親の仇のように剃っちゃうんですよね。 でも、面倒くさがりで、肌弱めの私にとって、髭剃りってアゴ下だけでも鬱陶しいタスクなんです。 毎朝キレながら肌も切れながらやって、出先で剃り残しを見つけてまたキレる。 こんな日常を受け入れていましたが、ある日天啓が降りてきました。 「アゴ下

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        • いびき治療と私
          2本

        記事

          我が"いびき"を滅さんとす。-死闘編-(体験レポ)

          2022年、初春。 私は、自分のいびきを討ち滅ぼす決意を固めた。 いびきというのは、大半の人は自覚がないものである。 かく言う私も、妻にやんわりと指摘されるまで、気にしたこともなかった。 睡眠とは、誰にも妨害されてはならない聖域である。 その聖域の門前で、毎晩、土木工事の大騒音を叩きつけられたとしたら。 妻よ、私はなんと罪深い事を。 発覚後、私はすぐに、我が喉に棲みつく猛獣を追い払わんと、 対策を模索した。 世の中には、数多のいびき治療があったが、 その中で私は手術に

          我が"いびき"を滅さんとす。-死闘編-(体験レポ)

          我が"いびき"を滅さんとす。-黎明編-(治療概論)

          0.はじめに当記事は素人がネットで集めた情報を主観でまとめたものである。 専門的な知識や特定の治療法を推奨する意図は含まれていない。 参考にされる場合は、各自の責任にて取り扱われたし。 1.いびきとは、なんて厄介なものかしら私がいびきを意識し始めたのは、つい最近になってだ。 これまでも、自分がいびきをかいている自覚はあったのだが、 深くは気にしていなかった。 しかし、結婚し、妻と毎日同じベッドで寝るようになって、初めて、自分のいびきがどれだけ妻に負担をかけているのか、意識

          我が"いびき"を滅さんとす。-黎明編-(治療概論)