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専用動画配信サーバのススメ

YouTubeなどのプラットホームを利用した動画配信の場合、制作者の意図しない部分が問題視されて動画削除やアカウント削除(いわゆる垢BAN)されてしまうことがあったり、また、自分で権利保有する音楽素材などに、何故か第三者から著作権申し立てがあったりと、利便性がだんだん下がっていってしまっているのが現状です。
動画配信サーバを自社で確保してしまえば、こういった第三者による公開制限を極力排除することができます。

VOD配信(録画ファイルを公開)

録画ファイルを公開するだけであれば、動画配信サーバは不要です。いまあるホームページのスペースをそのまま活用できます。ただし、動画ファイルへの直リンクを貼り付けるのは、簡単にダウンロードされてしまうためあまりおすすめできる方法ではありません。そこで、hls.jsやvideo.jsを利用することで、ある程度ファイル漏洩の危険を下げることができます。

video.js、hls.js

video.jsやhls.jsは、ブラウザ内に動画プレーヤーを実装することができるJS(JavaScript)で、動画を埋め込みたい任意の場所にコードを書き込むだで、動画プレーやが表示されます。

再生する動画もインターネットに公開されている場所に保存すれば良く、特殊な保存場所などを用意する必要はありません。ただし、そのままだとファイルの直リンクが判明してしまうため、リファラに寄るアクセス制限を加えることなどによって、指定するプレーヤーから以外のアクセスを拒否することができます。一般的に、mp4などの動画ファイルをそのまま再生するにはvideo.jsを利用しますが、頭出し(シーク)などに時間がかかることがあるため、その場合はhls.jsを利用し、動画ファイルを数秒ごとに細分化したファイルを用意する必要があります。

ライブ配信

ライブ配信を実施する場合は、ホームページ公開用のサーバの他に、動画配信用のサーバが必要になります。有料のサーバーーアプリであればwowzaなどが有名です。

また、オープンソースであればnginxにRTMPモジュールを組み込むことで、ライブ配信用のサーバを構築することができます。

これらの方法によって起動された動画配信サーバは、YouTubeなどの配信サーバと同じ用に利用することができ、いっぱんてきなRTMPエンコーダー(OBS Studio等)で配信を実施することができます。ただし、プレーヤーを用意しなければならないところが、一般的な動画配信プラットホームとの違いです。

やっぱりhls.js

前述したhls.jsはライブ配信にも活用できます。wowzaやnginx+rtmpモジュールには、hlsで配信するための昨日が組み込まれているため、VODの時と同様にhls.jsをプレーヤーを表示させたいサイトに埋め込むだけで利用できます。
この際、再生するファイルは.mp4ではなく.m3u8(拡張プレイリスト)を読み込ませます(ただし多くの環境ではこのファイルも自動生成されます)

諸問題

ただし、大手プラットホームを利用しない場合の問題もあります。

著作権

映像や音楽などの著作権がノーチェックのまま配信されることになります。したがって、YouTubeなどのように一次的な注意喚起等がなく、いきなり権利者から警告という場面が想定されます。もちろん、YouTubeなどのサイトでも他人の著作物を勝手に利用してはいけないので、かならず承諾を得られたもの、もしくはもずから権利を持つもののみ素材として利用しましょう。
また、音楽を利用する場合はYouTubeなどと違って包括契約が成立していない環境なので、かならずJASRAC等との契約を結んでから利用するようにしてください。

マネタイズ

YouTubeで言うところのスーパーチャットやスーパーサンクス等のいわゆる「投げ銭」機能がありません。このため、投げ銭システムを別途用意しなければならないのですが、「どねる」や「PayPal」等のサービスを併用することで、似たようなシステムを導入することができます。

また、自社で決済サイトを持っているのであれば。それを活用した投げ銭システムを構築できるかもしれません(ただし、カード決済の条件等の確認要)。なお、もっとも手軽な決済システムとして「QRコード」がありますが、これを画面に表示して集金に供することは、利用規約に違反する例がほとんどなようです。

チャット

画面上や画面横にコメントを表示させたいと考える方も多いと思います。これについてはチャットシステムを独自に構築しなければならず、やや荷が重いと思われます。Twitterなどと連動させることである程度は実装可能かもしれません。

こんな人におすすめ

単刀直入に申し上げるなら、「PCゲームメーカー」様なんかには非常に親和性が高いと思われます。日本国内であれば基本的に「しっかりモザイク処理されたものであれば(ゾーニングをすることで)公開できる」ことにはなっていますし、自社サイト無いでの公開であればそもそも「ゾーニングされている内側」での動画配信ですから、公序良俗に反しない限り違法性はなく、また市販されているゲームの内容を超えないばあいは「わいせつ物頒布等」に当たらないと考えられます。(じゃないと、メーカーサイトのほとんどが公開NGになりますよね!?)

そんなわけで、専用サーバー構築、スポット利用、お試し利用等、お問い合わせをお待ちしております!

お問い合わせは info@stcat.com へ!


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